アイシンら、名古屋ローソンで再エネ活用の実証、ペロブスカイトやDR
2025/12/4(木)
アイシンは11月28日、MCリテールエナジー、中部電力、中部電力ミライズ、ローソンとともに、リニューアルオープンするローソン中川野田二丁目店(名古屋市中川区)において、再生可能エネルギー(以下、再エネ)を最大限に活用し、店舗のCO2排出量の削減と電力の需給調整、災害時のレジリエンス強化の同時実現を目指す実証実験開始を発表した。
同店舗では、屋根上や店舗窓枠などに複数の太陽光発電設備を設置し、発電した電力を同店舗で消費する。また、発電した電力のうち消費することができない余剰電力を、駐車場に設置した蓄電池に貯めて夜間に消費することで、再エネ由来の電力を最大限に活用するという。
ほかにも、店内の冷蔵・冷凍ショーケースにガラス扉およびアクリル扉を取付け、消費電力量を削減。これらの取り組みにより、店舗の年間消費電力量の14%程度を再エネ由来の電力で賄うとともに、省エネによる消費電力量とCO2排出量の削減を目指す。さらに、災害発生による停電が発生した場合には、蓄電池に貯めた電力を本店舗内のPOSレジや一部設備(店内照明、コンセント等)に活用することで、有事の際の社会インフラとしての機能の維持(レジリエンス強化)につなげていくとのことだ。
くわえて、今回の取り組みで活用する太陽光発電設備には、屋根上設置型の太陽光パネルおよびカーポート一体型の太陽光発電設備ほか、アイシンが提供するペロブスカイト太陽電池を採用する。アイシンと中部電力は、同店舗において、ペロブスカイト太陽電池の設置方法の検討や発電効果の分析など、ペロブスカイト太陽電池の社会実装に向けた検証(フィールド実証)を実施する。
また、電力の需給調整に向けた取り組みとして、MCリテールエナジーが、店舗敷地内に設置された蓄電池を活用し、デマンドレスポンス(以下、DR)を実施する。MCリテールエナジーが、蓄電池の充放電を遠隔で高精度・高速に制御することで、店舗従業員が機器操作を行うことなくDRに対応でき、電力の需給バランスの調整や再エネの利用拡大などに貢献することが可能となるとのことだ。







