会津バス、電気バスにテレマティクス・システム導入 今後のEV増加を見越す
2020/12/7(月)
株式会社みちのりホールディングス(以下、みちのりHD)と会津乗合自動車株式会社(以下、会津バス)は、ビーワイディージャパン株式会社(以下、BYDジャパン)の協力を受け、会津バスが2018年12月から運行しているBYD製の電気バスに「テレマティクス・システム」を導入した。
会津バスでは、従来バス運転士による運行ごとの走行距離・バッテリー残容量等の記録をもとに電費把握や充電タイミング等の管理を行ってきたという。今後はより多くの電気バス車両を管理していくことを想定し、新たに「テレマティクス・システム」を導入した。同システムの導入は運行中の電気バスの放電状況(バッテリーの残容量)等や、充電器の稼働状況をリアルタイムで把握し、各種データをクラウド上に蓄積するため、多数のデータを正確に記録することが可能になる。
今後、みちのりHDの発表によると、同社は電気バス車両や充電器を多数導入していく場合、下記のようなエネルギーマネジメント上の課題が出てくると見越している。
・導入車両の性能・スペックの検討/充電器の性能・スペック・台数の検討
・運行交番と充電スケジュール等の最適設計
・充電コストの最適化
・地域電力量とのバランス・ピークカット
その課題解決の一つとして、今回の「テレマティクス・システム」を活用したデータによる分析を行っていく方針だ。
システムの主な機能は以下の4つ。データ取得頻度は、30秒ごとにデータをクラウド上に送信し、会津バス側でデータを取得し蓄積する。
(1)フリート情報等
車両一覧情報/充電器稼働状況一覧など
(2)リアルタイム遠隔モニター
SOC (バッテリーの残容量)/速度、走行距離/機器情報など
(3)稼働カレンダー
車両別日程別稼働状況/稼働日における走行距離など
(4)トラッキングデータ
指定日時ごとの走行ルート/マップ上での運行ルートのトレース(任意の動画再生スピードで)