AZAPAエンジニアリング、小型低速自動運転モビリティを富山大と開発へ
2020/8/7(金)
AZAPAエンジニアリング株式会社(以下、AZAPAエンジニアリング)は、富山大学と共同で小型の低速自動運転モビリティの研究開発を開始した。
開発するのは、遠隔操作により自動走行できるシニアカーをベースとした車両。GNSS※と画像処理技術のみで自己位置を特定するシステムを採用することで、LiDARや電磁誘導線などの高価なインフラが不要になるという。この画像処理技術は、富山大学 堀田裕弘教授と共同研究を行い、その検証と精度の改善を行うとしている。※GNSS(Global Navigation Satellite System / 全球測位衛星システム):GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムの総称(引用:国土地理院)
免許返納後の高齢者や過疎地域における交通弱者の移動手段確保などの社会課題がある中、AZAPAエンジニアリングは今回のモビリティを「どんな地域でもストレスなく移動が出来る社会の実現」の手段と位置付ける。また、観光地での二次交通手段やテーマパークでのアトラクションなど、自動運転をより身近に感じられるような活用も想定している。AZAPAエンジニアリングは、自動車の制御開発に特化した強みを持つ企業。大手自動車メーカーなどの開発支援を行うほか、サプライヤーからの先行開発品の開発なども請け負っている。