BlackBerryとAWSが協業 CES2020でコネクテッドカー・プラットフォームのデモ公開
2020/1/14(火)
BlackBerry Limited(以下、BlackBerry)は1月6日、Amazon Web Services, Inc.(以下、AWS)との協業を発表し、CES2020で車載アプリケーション向けのコネクテッドカー・ソフトウェア・プラットフォームのデモ公開を行った。
このプラットフォームは、BlackBerry QNXリアルタイムOSの特長である安全性やセキュリティと、AWSのクラウドと自動車に関するIoTサービスを統合したもの。BlackBerryのプレスリリースによると、今回発表したAWS対応プラットフォームは、コックピットのパーソナリゼーション、車内音響調整、自動車の健康状態のモニタリング、先進運転支援システム(ADAS)など、コネクテッドカー向けのサービスの継続的、かつ迅速な市場投入を推進できるもの、としている。また、「このプラットフォームは、自動車企業によるソフトウェア中心の新たな電気自動車/自動運転車プラットフォームにも活用でき、電気自動車のバッテリー寿命の継続的な監視・予測といった必須の機能を実現できる」とも述べている。そのほかにも、自動車のサブシステムを管理し重要なセキュリティのアップデートや、顧客が求める車載ソフトウェア機能のシームレスなアップデートを提供する方針で、車載データアクセスをコントロールしつつ、データの収益化にも寄与できるという。BlackBerryのAWS対応プラットフォームは、両社のエッジ技術とクラウド技術を統合した、グローバルな自動車業界向けの包括的なエッジ・クラウド間製品だ。自動車業界のOEM各社はQNXソフトウェアを使用することで、ゲートウェイ、TCU、エンジンコントローラ、デジタルコックピット、新しいドメインコントローラなど、車内システム全体で共通のソフトウェア・プラットフォームを開発・運用が可能。一方、車載ソフトウェアの開発者は、AWSの各種機能を通じ、車載センサーからのデータに安全かつ容易にアクセスでき、車載データを使用してソフトウェア・アプリケーションや機械学習(ML)モデルを構築し、これらを車両に導入することで、車両上での推論とアクションを実現できる、としている。同プラットフォームは、BlackBerry QNXのオペレーティングシステムやOTAソフトウェアアップデート・サービスと、AWS IoTクラウドサービス、機械学習モデルを開発するためのAmazon SageMaker、車両上での機械学習推論を実施するAWS IoTエッジサービスを連携することができる。