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ブロードリーフ、フィリピンの新公共交通モデル事業に参画【電動三輪車×IoT】

2021/2/9(火)

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新公共交通モデル事業の概要図

自動車アフターマーケットを中心にITサービスを展開する株式会社ブロードリーフ(以下、ブロードリーフ)は、フィリピン・パサイ市における新公共交通のモデル事業において、昨年11月よりテスト運行を開始し、今回本格運行を開始した。

オランダのロケーション企業であるTomTomによると、フィリピン・マニラの交通渋滞は、世界416都市の中で2番目と深刻な状況※1だ。また、国際協力機構(JICA)の2018年調査によると、フィリピンは1日あたり35億ペソ(約76億円)の交通渋滞に起因する経済的損失がある※2という。その他にも排気ガスによる大気汚染、健康リスク等など、交通渋滞が要因で引き起こされる課題は影響範囲が広い。

上記課題を解決するため、ブロードリーフは、4つの条件をを満たす新しい公共交通を検討した。4つの条件とは、公共交通が運行されていないエリアでの運行、環境に優しい電気自動車での運行、乗車時間や運行状況を確認できる規律ある運行、点検整備された車両による安全な運行である。さらに、新型コロナウイルス感染症対策として、三輪自転車などにおいても、非接触型決済のニーズが高まっている。

今回は、パサイ市においてモデル事業を実施する。同市は、鉄道の主要駅から繁華街やショッピングモールなどの目的地まで、定時運行されている交通手段がなく、規則正しく運行される交通インフラの導入ニーズが非常に高いエリアとなっている。

■モデル事業で提供するサービス

(1) 移動ニーズの多いパサイ市の新ルートでの運行サービス
(2) 電動三輪自転車による運行(運行管理システムも導入)
(3) 現地訪問型での車両の定期点検整備サービスの提供
(4) モバイルQR決済に対応したキャッシュレス決済の提供


このモデル事業では、パサイ市の新ルートで運行する走行車両に対し、ブロードリーフのフィリピン子会社であるBroadleaf I.T. Solutions社が、モバイルQRコードによるキャッシュレス決済を提供する。

運行管理システムの提供はブロードリーフの関連会社であるZENMOV社が行う。また、車両点検などのメンテナンスサービスは、車両メーカーであるBEMAC社の公式サービスショップとして認定を取得したブロードリーフのグループ会社であるBLISAM TRADING CORP社が提供する。

ブロードリーフは、運行管理システム、決済、メンテナンスサービスから収集される乗車履歴や売り上げ、部品交換頻度などのデータをクラウド上に集積し、分析を可能にするデータ基盤をクラウドプラットフォーム上に構築し、あわせて提供する。

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