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クルマの総合的長期的なセキュリティの最新動向

2017/11/2(木)


システム全体を見て弱点を分析する

クルマが走行中に異常を検出した場合、正しいプログラムに戻すために急に停車してしまうと事故につながるし、動き続けることもできない。システムがどういうステートに入るのがユーザードライバーにとって安全なのか、サービスを提供するうえで議論していく必要がある。

セキュリティはハード・ソフトの対策だけでは不十分だ。システム全体として弱点がないかを分析しないといけない。クルマが運用されるシステムをトータルで考えた上で一番弱いところを分析して対策する必要がある。2017年1月のCESで完全自動運転車を試作し、走行させた。これは半導体のメーカーでは初となる。課題を認識するため、またサービスやソリューションがどういうものであるべきかを抽出するため、このようなデモを行った。

セーフティとセキュリティは切っても切れないところにある。昨今では、より高いセキュリティを求めるユーザーが増えているのがトレンドとなっている。セキュリティは検証が大事で、イタレーションをかけながらシステムをブラッシュアップする取り組みを行っている。自動運転はクラウド、OEM Tier1、ソフトウェアを開発するパートナー企業と協力しないと実現できない。セキュリティも同様で、いろいろな関係者と協力していく必要がある。そのための取り組みとしてRenesas autonomyという自動運転に向けたあらたなコンセプトをスタートしている。最後に島崎氏は「多くのグローバル・パートナーとの連携によりエンド・ツー・エンドのトータルソリューションの提供をしていきたいと思う」と述べた。

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