今回の実証実験では、三井不動産グループが運営・管理する商業施設「COREDO日本橋」「COREDO室町」の飲食店のランチボックスを、同じく三井不動産グループが運営・管理する日本橋室町エリアを中心としたオフィスビルに集約配送する。NECソリューションイノベータが開発するデジタルサイネージシステムとスマートフォン配信の仕組みを使い、COREDOシェアステデリバリーのLINE公式アカウントを通じて注文をとりまとめる。

サービスを利用するオフィスワーカーはCOREDOシェアステデリバリーのLINE公式アカウントを通じて、ランチボックスの注文・支払いを完結させることができ、飲食店は注文情報に従いピックアップ場所に届ける仕組みとなっている。配達料は100円(注文者負担)で、注文が設定数に到達したランチボックスは、配達料が半額の50円になる。

三井不動産は参加飲食店舗・参加オフィスの募集や場の提供、NECソリューションイノベータは「デジタルサイネージ／スマートフォン配信／注文・支払」のシステムの提供、エニキャリは「飲食店からオフィスへの配達をはじめとするデリバリーサービス」の提供をそれぞれ行う。



今回の実証実験では、新型コロナウイルス感染症の拡大により厳しい状況にある飲食店の支援と、在宅ワーク推奨となっているもののやむを得ず出社が必要なオフィスワーカーへの安心・安全・快適なランチ提供、双方の課題解決を目指す。また、飲食店とオフィスワーカー双方にとって安価に提供できること、ランチボックス購入時の対面接触機会の削減ができることなどを検証し、将来の本格展開を見据える。