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電脳交通ら、タクシー配車システムと配車支援ツールを連携

2021/4/28(水)

株式会社電脳交通(以下、電脳交通)は4月27日、モバイル・コマース・ソリューション株式会社(以下、MCS)と共に、誰でも簡単にタクシーの配車依頼ができる手配環境を目指し、電脳交通が開発・提供するクラウド型タクシー配車システム「電脳交通」と、MCS社が開発・提供する配車注文支援ツール「タクシーダッシュボタン」のシステム連携を開始すると発表した。

タクシー業界は、IT化の遅れや、就労者の平均年齢60歳という高齢化など、さまざまな課題を抱えている。また、利用者の高齢化も同様に進んでいることから、ごく一部の都市部を除き、地方では電話での配車リクエストによるタクシー利用が75%という状況にある。

アプリ配車の広まりによりタクシーの配車注文方法が大きく変わり、タクシー利用者にとっても事業者にとっても、効率的な配車受付が可能となった。だが、依頼回数が多い高齢者においては、未だに電話注文による割合が大きく占めているという。

その背景としてスマートフォンなどへのデジタル機器への抵抗感や、アプリのインストールやアップデートを行うためのITリテラシーが必要となり、電話注文への手軽さから離れられない状況もある。

電話での配車リクエストには、聞き間違えによるトラブルや、配車受付を行うオペレーターの空き時間のコストという課題があった。そのような配車における課題を解決するためMCSは、ボタン一つでタクシーが呼べる「タクシーダッシュボタン」を提供している。今回クラウド型で提供している電脳交通のタクシー配車システムとの連携で、タクシー利用者と事業者双方の利便性を高めることに成功した。

タクシーダッシュボタン



タクシー事業者がタクシーダッシュボタンと電脳交通の配車システムを導入すると、タクシーダッシュボタンからの配車リクエストが電脳交通の配車システム上にダイレクトに取り込まれ、オペレーターや自動配車機能によるシステム上での配車指示ができる。近隣の生活者・施設向けに「ボタン一つでタクシーが呼べる」サービスの提供が可能だ。

なお両社は、今後導入促進に向けたサポート連携や、タクシーダッシュボタン経由での完全自動配車を目指したシステムの強化を通じ、利用者・事業者双方のタクシー配車コストが低減された「ボタン1つでタクシー配車完了」という世界の実現、および新しい地域交通サービスの提供に取り組むと述べている。

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