電脳交通、KMSに配車システム提供 タクシー共同配車を運行開始
2022/4/7(木)
株式会社電脳交通(以下、電脳交通)は、香川モビリティサービス株式会社(以下、KMS)にタクシー配車システム「電脳交通」を提供した。4月5日付のプレスリリースで明かしている。同システムを活用し、香川県内複数タクシー事業者による共同配車を運行開始する。
香川県内のタクシー業界は、人口減少、新型コロナウイルス感染拡大等により、乗客数の減少や人手不足など多くの課題を抱えている。また、車両数の少ない小規模事業者比率が高く、大手事業者と比べ人材採用・育成にも多くの課題を抱えている。香川県内では、日新タクシー株式会社、平井タクシー株式会社、ことでんタクシーを運営することでんバス株式会社などがタクシー事業を行っている。KMSは、これらの県内のタクシー会社における配車業務を受諾し、新たに設立した配車室で一本化した業務を順次開始する。これにより、迅速で正確な配車、スタッフの共有によるコスト削減、車両不足により配車依頼に対応できない場合は提携する他社の車両を配車する等、サービス向上などに取り組む。
今後は車の車検・点検、保険や事故対応の共有・管理、整備士不足解消や人件費削減など、県内のタクシー事業者が抱える課題の解決、業務のDXに貢献する予定だ。共同配車を行うタクシー事業者も順次拡大するという。
なお、電脳交通は、同取り組みにおいて、配車システム提供により複数のタクシー事業者の配車を1拠点で行う仕組みを実現する。そして、配車運用オペレーションの構築や新たな事業者の配車受け入れ時に必要なさまざまなサポートを行うと述べている。