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ダイハツら、再エネ活用のマイクログリッド実証実施 地産地消実現へ

2025/10/9(木)

マイクログリッドシステム
(イメージ)

ダイハツ工業(以下、ダイハツ)、豊田中央研究所(以下、豊田中研)、トヨタ自動車九州(以下、トヨタ九州)は10月7日、トヨタ九州・小倉工場において、再生可能エネルギー(以下、再エネ)を活用したマイクログリッドシステムの実証実験開始を発表した。

ダイハツは、豊田中研とともに、再エネで発電した電力を変換する際のエネルギー損失を最小限に抑えることができる高効率な電力変換器Smart Power Hub(以下、SPH)の共同開発を行った。今回の実証実験では、トヨタ九州・小倉工場において、SPHを活用し、太陽光発電で作られた電気を部品製造ラインに供給するとともに、余った電気は蓄電池に貯めることで、効率的に電力を活用するマイクログリッドシステムを構築する。

さらに、今回の取り組みでは、実際に稼働している製造ラインでの実証を通じて、システムの有効性ならびに信頼性を確認し、将来的にはエネルギーの地産地消や、日中に蓄電した電気を夜間に使用するピークシフトを実現する。これにより、CO2排出量の削減につなげていくという。

▼関係者のコメント
■ダイハツ 代表取締役副社長 桑田正規氏のコメント
この度、トヨタグループの3社が連携し、豊田中研の「要素技術開発力」、トヨタ九州の「再エネ利活用の知見」、そしてダイハツの「良品廉価なクルマづくりの技術・ノウハウ」といったお互いの強みを活かす形で、マイクログリッドシステムの実証実験を開始することができたことを大変うれしく思います。
今回の実験で培った再エネ活用のノウハウを、将来的には他の工場や店舗などの小規模な事業所などへ横展することも視野に、カーボンニュートラルの実現に向け、取り組みを加速させてまいります。

■豊田中研 執行職 田辺稔貴氏のコメント
SPHは、電動車開発で培ったパワーエレクトロニクスの技術をマイクログリッドに応用することで生まれた、トヨタグループならではの電力変換技術です。太陽光発電などの再生可能エネルギーの活用を後押しするSPHが、本実証実験により社会実装に向けた一歩を踏み出せたことを大変喜ばしく思います。弊社はトヨタグループの研究開発を推進する中央研究所として、社会課題の解決に貢献する要素技術の開発を続けてまいります。

■トヨタ九州 取締役副社長 岩原信隆氏のコメント
2035年の工場カーボンニュートラル実現を目指し、太陽光発電や蓄電設備、燃料電池などの技術実証を小倉工場で推進している中、本実証実験をトヨタグループの仲間と一緒に進められることを大変光栄に思います。今回の実証実験で得られた知見を再エネの有効活用に活かし、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

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