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電脳交通、タクシー業務管理システム「カブリオレ」を事業譲受 バックオフィス領域へ本格参入

2025/10/9(木)

タクシー業界のDXを推進する電脳交通は、WELLCAB JAPANからタクシー業務管理システム「Cabriolet(カブリオレ)」を事業譲受したと発表した。電脳交通が得意とする配車・集客支援に加え、勤怠や給与計算といったバックオフィス業務までを一気通貫で支援する体制を構築。タクシー事業者の経営課題に総合的に対応し、相互に意思決定を支えるパートナーを目指す。

電脳交通は、クラウド型配車システム「DS」や配車業務委託サービス「タクシーCC」を全国に展開し、タクシー業界の配車業務効率化をリードしてきた。しかし、業界が抱える課題は配車業務にとどまらず、勤怠管理や給与計算、請求業務といったバックオフィス領域のDXも急務となっている。

この課題に対応するため、電脳交通はM&Aを本格化する方針を打ち出し、その第1弾として、WELLCAB JAPANが開発・提供するクラウド型業務管理システム「カブリオレ」の事業を譲り受けた。

「カブリオレ」は、勤怠、運行実績、請求から給与計算、年末調整まで、タクシー事業者のバックオフィスに必要な機能をワンストップで提供するシステムだ。特徴的なのは、法改正や社内制度の変更にも追加開発なしで対応できる汎用性の高い設計にある。これにより、事業者は将来的な追加コストを抑えながら、継続的にシステムを進化させることが可能。

開発元であるWELLCAB JAPANの代表も電脳交通の代表と同様にタクシー会社出身であり、現場の課題感を深く理解したプロダクトであることが、今回の事業譲受の決め手となった。両社は、個別にソリューションを提供するよりも一体となって事業を推進することが、業界全体のDXを加速させるとの認識で一致。

今回の事業譲受により、電脳交通は従来の配車・集客といったフロント業務から、労務・業務管理といったバックオフィス業務まで、タクシー事業運営を包括的に支援する体制を整える。将来的には、配車データと労務・業務データを連携させ、より精度の高い経営分析や意思決定を支援するソリューションの提供も見据えている。

WELLCAB JAPANの代表および主要メンバーも電脳交通に参画し、引き続き「カブリオレ」事業を推進していく。

Cabrioletモジュール構成


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