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デンソー、北米のスタートアップ企業へ出資。「不動産×MaaS」見すえる

2020/11/13(金)

株式会社デンソーは13日、不動産事業者と連携したモビリティサービスを提供する米国のスタートアップ企業「Envoy Technologies(エンヴォイ テクノロジーズ 以下、Envoy)」への出資を明らかにした。異なる業種の知見を取り入れ、MaaS領域での新たなビジネスモデル創出につなげる狙いだ。
Envoyは、マンション、オフィス、ホテル、商業施設向けに、居住者や施設利用者専用のEVカーシェアサービスを北米で展開している。デンソーは今回の出資を通じて、「EVカーシェアサービスに必要なクルマの要件や機能の把握とともに、不動産とデンソーのモビリティ領域での知見を紐づけた新しいビジネスモデルの構築」を目指すとしている。

デンソーは、これまでにも世界初の本格的なMaaSアプリ「Whim」を開発したMaaS Global(フィンランド)、マイクロモビリティのシェアサービスを提供するBond Mobility(アメリカ)などにも出資し、技術・サービスの開発に注力していた。今後も国内外のパートナーづくりを積極的に進める方針だ。

■欧州のスタートアップにも出資。スマホキーシステムの展開加速

また、デンソーはこの前日の12日付けで、高周波電波を利用した測距技術を開発するドイツのLambda:4(ラムダフォー)への出資も発表した。

この出資の目的としてデンソーが挙げたのが「スマホキーシステム」を活用した事業展開だ。スマホを車両の鍵として用いるこのシステムは、1台の車両を共有するカーシェアや、駐車車両を宅配ボックスとして利用する際の宅配業者向けの認証などに利用することができるため、デンソーでは「将来のモビリティ社会をより豊かにする技術」と位置付けている。

一方で、このサービスを展開するにはセキュリティ面の整備が必須だ。認証されたスマートフォンを所有している利用者が車両に接近していることを識別し、利用者が車両のドア付近にいるときのみドアの施錠や開錠を可能にし、また、利用者が車内にいるときのみエンジンを始動できるよう、細かく位置を特定する技術などが必要になるという。

Lambda:4についてデンソーは、「地面や天井など車両周辺の物体に反射しながら、さまざまな経路をたどって車両に到達するスマートフォンの電波を高精度に検知し、電波が届くまでの時間から正確に距離を測る技術」を持っている点を評価。今回の出資を通じて、両社の技術を組み合わせながら、スマホキーシステムの事業展開を加速させたい考えだ。

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