デンソーテンら、低消費電力物体検知ソリューション開発 車載製品に展開へ
2022/9/13(火)
株式会社エヌエスアイテクス(以下、NSITEXE)と株式会社デンソーテン(以下、デンソーテン)は、低消費電力物体検知ソリューションを開発した。9月8日付のプレスリリースで明かした。
人とクルマをつなげるモビリティ社会の実現において、あらゆるエッジデバイスにAIの搭載が進んでいる。そのような中、発熱、およびコスト制約が厳しいエッジデバイスでAI処理を効率良く実行することが、AIを幅広い分野に適用する上で重要な課題となっている。
両社が開発したソリューションは、このような課題解決を目指したものだ。NSITEXEの高い電力効率を実現するAI向けアクセラレータと、デンソーテンの軽量エッジAI(ニューラルネットワーク)を組み合わせている。
NSITEXEのAIアクセラレータ「ML041」は、外部メモリアクセスを最小化する独自技術を取り入れたものだ。さらに、デンソーテンの「軽量エッジAI」を組み合わせることにより、演算精度を劣化させることなく演算量を1/7に削減した。くわえて、消費電力を0.06Wまで低減している。
両社は、今回共同開発した低消費電力物体検知ソリューションを、車載製品や、セキュリティカメラ、FA等のさまざまな組み込み機器へ展開を図る。そして、安心安全な社会の実現、および低消費電力による環境負荷低減に貢献していくという。
なお、両社のソリューションは、品川インターシティホールにて9月16日に開催される「AMD-Xilinx Tech Day Tokyo 2022」に出展し、デモ展示を行う予定だ。