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ホンダ、ITS世界会議に出展 交通事故死者ゼロ等の取り組み紹介

2022/9/13(火)

本田技研工業株式会社(以下、ホンダ)は、2022年9月18日から22日まで米国ロサンゼルスで開催される「第28回ITS世界会議ロサンゼルス2022」に出展する。9月12日付のプレスリリースで明かした。

ITS世界会議は、交通諸問題の解決に向けたITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)の研究開発・実用化について活動成果を発表、議論する国際会議だ。ホンダは、同会議において、交通事故死者ゼロに向けた取り組みに加え、カーボンニュートラルに向けた取り組みも紹介する。

「交通事故死者ゼロ」の実現に向けた取り組みとしては、「2030年 交通事故死者半減に向けた取り組み」と「2050年 交通事故死者ゼロに向けた将来技術研究」として、複数の技術やサービスを発表する。

「2030年 交通事故死者半減に向けた取り組み」としては、「Honda SENSING 360(ホンダ センシング サンロクマル)」、「Honda Drive Data Service(ドライブデータサービス)」、「Road Hazard Condition Monitoring System(ロードハザードコンディションモニタリングシステム)」を実施中だ。

Honda SENSING 360では、全方位センシングにより車両周辺の死角をカバーし、他の車両や歩行者との衝突回避、運転に伴うドライバーの負荷の軽減をサポートする。開発においては、自動運転レベル3技術の研究開発で培われた知見やノウハウも活用している。

Honda Drive Data Serviceでは、車両の走行/挙動データ・位置情報を活用し、ブレーキ多発地点など交通環境を分析・評価する。事故発生につながる危険箇所を特定し、交通インフラの改善につなげることで交通事故のリスク低減を目指す。

Road Hazard Condition Monitoring Systemでは、ADAS用カメラで検出された路面の陥没や道路工事など走路上の危険な状態を、二輪車を含む周辺車両に共有する。該当箇所を通過する前に注意喚起することで、交通社会全体の安全性向上を目指す。

「2050年 交通事故死者ゼロに向けた将来技術研究」としては、「人を理解する技術」「運転能力拡張HMI(ヒューマンマシンインターフェース)」「歩行者飛び出し抑制システム」「安全・安心ネットワーク技術」の研究に取り組む。

人を理解する技術では、運転中の脳活動とリスク行動の因果関係を解析し、真のエラー要因を明らかにする。これにより、事故を引き起こすヒューマンエラーゼロを目指す。

運転能力拡張HMIでは、それぞれのドライバーの状態と交通シーンに応じた適切な運転支援を提供することで、運転時のヒューマンエラーの発生を抑制し、一人一人に合わせた安心を提供する。

歩行者飛び出し抑制システムは、クルマと歩行者が協調し、危険を歩行者に伝えることで、歩行者自らが飛び出すことを抑制するシステムだ。駐車車両などによる見通しの悪いエリアに潜む歩行者の存在を周辺車両に通知する。

安全・安心ネットワーク技術では、通信技術の活用により、それぞれの交通参加者の状態と交通シーンに応じた適切な情報を提供する。これにより、誰もがぶつからない交通社会の実現を目指す。

また、同社は、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして、「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパックイー)」と「Honda Fuel Cell Systems(フューエルセルシステム)」も同会議にて紹介する。

Honda Mobile Power Pack e:では、さまざまな製品間で共用可能な着脱式の電池パックと、その特徴を生かした電動製品群によって、再生可能エネルギーの活用を拡大し、カーボンニュートラルの実現を目指す。

Honda Fuel Cell Systemsは、ゼネラルモーターズ(GM)との共同開発により安価、長寿命を実現した新システムだ。システムを連結し出力向上を図ることで、モビリティや発電機など種々の用途への適用を実現し、水素のエネルギーの活用拡大を目指す。

(出典:ホンダ Webサイトより)

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