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ドコモら3社、新潟県加茂市のデマンド型タクシーの実証実験を支援

2021/10/27(水)

左:運行するタクシー
右:タクシーに貼るステッカー

エヌシーイー株式会社(以下、NCE)、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)、株式会社電脳交通(以下、電脳交通)は、新潟県加茂市(以下、加茂市)が実施するデマンド型タクシー「のりあいタクシー」の運行を3社共同で支援する。10月25日付のプレスリリースで明かした。

「のりあいタクシー」は、自宅前や病院、学校や駅など、運行ルールに沿ってどこでも乗り降りできる乗り合いタクシーだ。予約に合わせた最適なルートで配車でき、加茂市全域において土日を含め毎日運行する。

従来運行していた市民バスの路線再編と同じタイミングで運行を開始し、市民バスを減便して、「のりあいタクシー」を運行する。これにより、加茂市の交通インフラを効率化する。

人口が広く点在する地域などで非効率な運行となっていた市民バスから、予約制の乗り合いタクシーに転換することで、市民の生活の足として持続可能な公共交通の検証を行う。今後は利用者のニーズを踏まえた改善を加えながら、2022年以降の本格運行を目指す。

実証実験では、利用開始時間の1時間前までにWebまたは電話で予約することが可能だ。1台あたりの定員は最大4人で、運賃は200円から利用距離に応じた設定で運行する。

また、タクシーの配車には、電脳交通が提供する「公共タクシー配車システム」を活用する。利用者からの予約情報を受けて、タクシー内のタブレットに運行ルートと乗降時間が送信されるため、タクシー会社の配車負担が軽減される。通常のタクシー事業に加え、減便された市民バスから乗り合いタクシーへ移行することにより、タクシー会社は乗客増が期待できる。

なお、同実証実験は、「既存の公共交通からの転換(市民バスを減便し、乗り合いタクシーを開始)」「市町村全域での運行」「予約窓口の一本化(複数のタクシー会社へ配車依頼)」として、それぞれ全国でも先進的な取り組みだという。NCEとドコモと電脳交通は、同実証実験を通じて得られた知見を生かし、今後も地方公共交通が抱える課題解決に取り組むと述べている。

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