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透明窓パネルで太陽光発電 ENEOSらが高輪ゲートウェイ駅構内で実証

2023/4/28(金)

実証実験の様子

ENEOSホールディングス株式会社(以下、ENEOS)らは、透明な太陽光発電窓パネル(UE Power)を使用した実証実験を高輪ゲートウェイ駅構内において実施する。

同実証は、ENEOS、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)、YKK AP株式会社、および日本板硝子株式会社(以下、NSG)の4社で実施する。今回使用する窓パネルは、ENEOSが出資し、NSGが共同開発を行っている、米国ユビキタスエナジー(UE)が開発したものだ。紫外線と赤外線をエネルギー源とする高効率の発電が可能であり、一般的な窓と同程度の透明度を維持しつつも、遮熱性と断熱性に優れている。このような性能から、建物の高いエネルギー効率を実現する。さらに、UE Powerは、高層ビル等に活用できることから、広大な用地確保が不要だ。そのため、平置き型の太陽光発電と比較し、小さい敷地面積で多くの電力を生み出す可能性がある。

ENEOSとNSGは、UE Powerの屋外使用実証実験を2021年9月から約1年間にわたって行っている。両社は、この実証において、日本国内の日照、気候条件下においても、想定通りの発電量、省エネ効果等の性能を確認している。

今回の実証では、UE Powerに関する第2弾実証として、屋内使用時における発電性能について検証する。同時に、広く駅を利用する人にUE Powerを実感してもらうことを目的に、高輪ゲートウェイ駅構内で既設の窓ガラスの内側にUE Powerを設置し定量的な評価を行う。実証期間は、5月8日~7月14日の予定だ。

なお、4社は、同実証においてUE Powerの有効性を確認した後の取り組みとして、ビル等への展開および、将来の電力供給を視野にいれた太陽光発電システムへの接続等、実証を検討しているという。

UE Powerの特徴

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