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富士通、モビリティデバイス上の情報を仮想的に統合・管理する基盤販売開始

2021/4/16(金)

富士通株式会社(以下、富士通)は15日、コネクテッドカーやスマートフォン、タブレットなどのさまざまなモビリティデバイス上の情報を仮想的に統合し管理する基盤「FUJITSU Future Mobility Accelerator Digital Twin Collector」(以下、「Digital Twin Collector」、デジタルツインコレクター)を開発し、自動車メーカーや損害保険会社など向けに4月22日より販売を開始すると発表した。
近年、コネクテッドカーが増加し、今後車両からは車載ネットワークの通信方式の一種であるCANデータ、およびドライブレコーダー映像などのデータを、自動車の開発、交通監視、地図作成、自動車保険査定など、さまざまなモビリティサービスへ展開・活用することが期待されている。

しかし、生成されるデータ量は膨大で、収集や蓄積に伴うコストが、データを活用する自動車メーカーや損害保険会社などにとって大きな負担となっている。このため、価値あるデータを十分に利活用できず、限定的な活用に留まっているという。

「Digital Twin Collector」は、モビリティデバイスからクラウドへの通信量を平準化し安定した通信を実現するとともに、重複を排除した網羅的なデータ収集を可能にする。これにより、モビリティデバイス上にある映像などの大容量データを、必要な時に必要な分だけクラウド基盤に複製し分析や処理ができるため、車両や道路交通などの大容量モビリティデータの管理や通信コストを大幅に抑えた利活用が可能だ。
「Digital Twin Collector」の特長は、「データ収集や蓄積コスト削減」「安定したデータアクセス」「サービス品質の均質化」の3点だ。データを分散管理することで、自動車メーカーや損害保険会社などのユーザーは、必要なデータのみにアクセスすることができる。
また事故発生時など、映像データが対象に必要になる場合であっても、データ複製要求をコントロールすることで、安定的なデータアクセスを実現する。さらに、類似データの複製抑止と取得データの網羅性を両立することで、サービスの品質安定化を図る。なお富士通は、ユースケースとして損害保険業務の効率化・高度化、 道路管理業務の高度化、 車両故障分析などを提案している。

(出典:富士通 Webサイトより)

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