いすゞと富士通、商用SDV開発強化のパートナーシップ契約締結
2025/4/16(水)
いすゞ自動車(以下、いすゞ)と富士通は4月15日、商用モビリティの特性を踏まえた競争力のある商用SDV開発強化に関するパートナーシップ契約締結を発表した。
いすゞと富士通は、両者が共同出資するトランストロンとともに、高度な運行管理や稼働サポートサービスを提供する情報基盤「GATEX」の運用を2022年10月に開始している。さらに、いすゞは、GATEXをベースに約57万台の商用車向けに、いすゞ独自のソリューションとして、高度純正整備「PREISM(プレイズム)」や商用車テレマティクス「MIMAMORI(みまもり)」などの各種サービスを提供してきた。
今回の取り組みでは、商用SDVの実現によって、より高度なデータ活用が可能となり、輸送効率向上、物流の可視化による業務効率化、BEV・FCVのエネルギー管理の最適化によるCO2排出量の削減などが期待できる。また、このパートナーシップにおいても、将来的にGATEXを商用SDVのデータ利活用基盤として深化させ、新たなソリューションの開発および提供を通じて、物流業界の社会課題解決を推進していくという。
なお、両社は、それぞれの強みである商用車とデジタルのノウハウやアセットを活用し、ソフトウェアアップデート時代における開発体制のあり方、ソフトウェア人材の育成、開発効率化や開発基盤の強化などに取り組む。そして、商用SDVのあらゆる可能性について本格的な検討に着手することにより、物流業界を取り巻く社会課題の解決を推進し、イノベーション基盤の早期の構築を目指していくと述べている。