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Glicoら、T2開発の自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実施

2025/2/25(火)

キユーピー神戸工場
KRS関西SLC

江崎グリコ株式会社(以下、Glico)とキユーピー株式会社(以下、キユーピー)と株式会社キユーソー流通システム(以下、KRS)と株式会社T2(以下、T2)は2月20日、T2が開発した自動運転トラックを用いた幹線輸送※の実証実験を、2025年7月から関東・関西間の高速道路一部区間で実施することを発表した。

同実証の目的は、将来に向けレベル4自動運転トラックを活用する上で最も効果的な輸送オペレーションの構築を検討することだ。レベル2自動運転トラックを使用し、7月17日以降、計4回(往復)で実施する。実施区間は、関東・関西間の高速道路上の一部であり、往路ではキユーピー五霞工場→キユーピー神戸工場間、復路ではグリコマニュファクチャリングジャパン神戸工場→グリコ所沢DC間で貨物を積載する予定だ。

また、同実証では、「貨物を積載した幹線輸送における自動運転の走行ルートおよび走行リードタイム検証」と「想定したオペレーションパターンの有効性検証」を行う。くわえて、すべての実証はドライバーが乗車し、レベル2相当で実施するとのことだ。

▼関係者のコメント
江崎グリコ 執行役員 SCM本部長 髙橋康巳氏のコメント
私たちが参画させていただくこの実証実験によって物流技術革新が加速し、日本でも自動運転トラックが広く拡大する一助になれたらと心より期待しております。Glicoグループのパーパス「すこやかな毎日、ゆたかな人生」と持続可能な物流の実現に寄与する先進的で重要なこの実証実験にチーム一丸となり誇りをもって取り組んで参ります。

キユーピー 執行役員 ロジスティクス本部長 前田賢司氏のコメント
厳しさを増す物流環境の中で、ドライバー不足や輸送効率の低下は深刻な社会課題と捉えています。弊社はこれまでも、業界の枠を超えた幹線の共同輸送やモーダルシフトなど、さまざまな輸送手段を検討し、課題解決に向けて努力してまいりました。今回の新たな挑戦は、さらに未来を見据えたものとなります。本プロジェクトを通じて、持続可能な物流の実現と社会課題の解決に向け、積極的に取り組みを推進します。

KRS 取締役執行役員 共同物流事業担当 岡田敦氏のコメント
「2024年問題」という大きな変化の中、人と食を結ぶインフラを担う当社グループは、物流の安定確保を念頭に、労働環境や労働条件の改善に向けた取り組みを推進しております。そのようななか、この度「日本の物流の未来を支えること」を使命に掲げる株式会社T2様の、大変意義深い実証実験に参加させていただきます。参加企業の皆さまと共に、持続可能な物流の実現に貢献してまいります。

T2 代表取締役CEO 森本成城氏のコメント
日本の食を支えておられる両グループと共に自動運転技術を活用し、物流課題の解決とイノベーティブな物流モデル構築に向けて、実証実験にチャレンジできることを大変嬉しく思います。2027年のレベル4自動運転での幹線輸送サービス開始に向け、T2は今回の実証実験に加え、関東・関西間の自動運転での走破、レベル2自動運転トラックでの幹線輸送サービス開始を予定するとともに、「自動運転トラック輸送実現会議」(*5)で13社の参加企業や政府・有識者と共に検討を進めています。着実なレベル4自動運転での幹線輸送サービス開始を行い、少子高齢化先進国における新たなソリューションの創出、日本の産業競争力の維持・強化、物流・運送業界の活性化・成長産業への更なる転換に貢献し、持続可能な豊かな社会を次世代へ引き継ぎたいと考えております。

※ 工場で生産された商品を全国の配送拠点に主要な輸送ネットワークを通じて効率的に運ぶこと。

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