無人自動運転荷重車両の24時間運行、大成ロテックと日野が耐久実験開始
2025/7/23(水)
大成ロテックと日野自動車(以下、日野)は7月18日、無人自動運転荷重車両(レベル4相当※1)を実用化し、大成ロテックが新たに開所した国内民間企業初※2となる次世代舗装実験施設「舗装のテストコース」において、舗装耐久実験を開始すると発表した。
同実証では、ベース車両である大型トラック「日野プロフィア」に自動運転技術を搭載し、5台の車両が舗装のテストコースを40km/hで走行する。自動運転荷重車両の走行位置や経路は、LiDAR※3、GNSS※4データ、カメラで把握し、運行管制システムによって安全な車間距離を保つとともに、人および障害物を検知すると停止するという。
また、自動運転荷重車両は、トラックヤードからの入退場(舗装のテストコースからトラックヤード内部まで)も自動運転で移動でき、こうした機能によって一連の走行の無人化を実現しているとのことだ。さらに、実際に舗装上に大型車を走行させて、舗装にひび割れが発生し疲労破壊に至るまでに通過する輪数(疲労破壊輪数)を実験的に確認する。なお、両社は、同実証について、短期間での舗装の耐久性評価が可能になるとともに、省人化による生産性向上にも寄与すると述べている。
■大成ロテック 代表取締役社長 加賀田健司氏のコメント
大成ロテックは、舗装分野のさまざまな課題を解決することを目指して、日野自動車様と連携して5台の無人自動運転荷重車両による舗装の耐久性試験を本格的に開始するに至りました。今後は、当該施設での検証を経て次世代の舗装技術を普及させ、人々のためにより良い環境を創造してまいります。
■日野 日本事業COO 佐藤直樹氏のコメント
これまで走行試験を重ね、パートナー各社の協力のもと、ようやく無人自動運転荷重車の実用化に至りました。本取り組みは、自動運転技術を活用した日野として初めての事業となります。大成ロテック様の社会インフラ構築に貢献していくとともに、日野はさらなる人流・物流の課題解決に取り組んでまいります。

舗装のテストコース
※1 限定領域内の無人走行を想定した自動運転
※2 自動運転レベル4相当の無人トラックによって24時間運行を実用化することが国内初
※3 Light Detection And Ranging、周辺環境の立体的な様子を捉える技術や機器
※4 Global Navigation Satellite System、GPSなどの全地球衛星測位システム
(プレスリリースより)
※2 自動運転レベル4相当の無人トラックによって24時間運行を実用化することが国内初
※3 Light Detection And Ranging、周辺環境の立体的な様子を捉える技術や機器
※4 Global Navigation Satellite System、GPSなどの全地球衛星測位システム
(プレスリリースより)
(出典:日野 Webサイトより)