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日野と三菱ふそう統合会社ARCHION、トラック生産拠点を3カ所に集約

2025/10/14(火)

日野自動車(以下、日野)と三菱ふそうトラック・バス(以下、三菱ふそう)は10月9日、ダイムラートラックおよびトヨタ自動車(以下、トヨタ)と4社で締結した経営統合に関する最終合意(DA)に基づき、2026年4月1日に事業開始を予定している持株会社 ARCHION(アーチオン)の名称を発表した。

三菱ふそう、日野、ダイムラートラック、トヨタの4社は、三菱ふそうと日野の統合について最終合意したと6月10日、発表した。2026年4月1日事業開始予定で三菱ふそう・日野が統合した持株会社を設立し、2社をそれぞれ持株会社の100%子会社とする。



ARCHIONの人事としては、代表取締役・最高経営責任者(CEO)として三菱ふそう 代表取締役 CEOであるカール・デッペン氏、代表取締役・最高財務責任者(CFO) として三菱ふそう 代表取締役 CFOであるヘタル・ラリギ氏、取締役・最高技術責任者(CTO)の候補者として日野 代表取締役社長である小木曽聡氏が候補者となっている。

さらに、住友理工の社外取締役である伊勢清貴氏、およびダイムラートラックの副社長兼コーポレート・ディベロップメント部門責任者であるクリスチャン・ヘルマン氏が、取締役(非常勤)に指名されている。

また、ARCHIONグループの主要戦略は、統合プラットフォーム戦略、競争力・効率性の向上、CASE技術を通じた持続可能な社会への貢献の3つだ。統合プラットフォーム戦略では、両社の強みを生かして製品の競争力を引き上げるとともに、コスト効率性を高め、より良い商品をタイムリーに市場投入できる体制を実現する。くわえて、日野とふそうの両ブランドの車両をお互いに活用することで、より充実した製品ポートフォリオを提供していくという。

一方、競争力・効率性の向上では、2028年末までに、現在5カ所ある国内のトラック生産拠点を川崎製作所・古河工場・新田工場の3カ所に集約。日野の羽村工場はトヨタへ移管、三菱ふそうの中津工場の生産は川崎製作所へ集約する予定だ。CASE技術を通じた持続可能な社会への貢献では、統合・効率化を通じて生み出したリソースを、特に既存技術の進化と CASE技術開発の加速に向けた投資へと振り向け、ユーザー・社会の期待に応えつつさらなる事業成長を実現していくとのことだ。

▼関係者のコメント
■ARCHION 代表取締役 CEO候補者であるカール・デッペン氏のコメント
本日、私たちは共通のビジョンを実現するための次なる一歩を踏み出します。ARCHIONを通じて、アジアにおける商用車のリーディングカンパニーとなり、業界の変革を推進することで、お客様およびすべてのステークホルダーに貢献してまいります。
強力なブランドである日野とふそうのもと、私たちはお客様のニーズに応える優れた製品とソリューションを提供していきます。
ARCHION を通じて、効果的かつ透明性の高いガバナンスを導入し、コンプライアンスの促進と財務パフォーマンスの向上を通じて信頼の構築を目指します

■ARCHION 代表取締役 CFO候補者であるヘタル・ラリギ氏のコメント
新グループの財務目標は明確な戦略に基づいています。それは、両社の統合によって生まれるシナジーと成長機会を最大限に引き出すと同時に、両社それぞれの独立した業績の継続的な向上にも取り組むことです。
私たちは、財務のレジリエンスとパフォーマンスを業界のベンチマーク水準へと引き上げることを目指しています。この戦略に沿った資本配分により、持続可能な価値創造を実現してまいります

■ARCHION 取締役 CTO候補者である小木曽聡氏のコメント
何よりもまず、お客様を起点に物事を考え、お客様のビジネスの成功に貢献することを目指します。私たちにはそれぞれの地域でお客様との強い絆があり、これをより確かなものとしていくために重要なのは、お客様や社会との接点である私たちの“商品”に磨きをかけていくことです。さらに、4社の力を合わせて CASE 技術の開発を加速させ、商用車の未来をともに作ります。そのためにも互いに学び合い、多様性を尊重する企業文化を作り上げていきます

(出典:日野 Webサイトより)

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