EV用全固体電池向け、HIOKIが粉体インピーダンス測定システム提供へ
2024/11/8(金)
日置電機株式会社(以下、HIOKI)は10月29日、EV用全固体電池の研究開発市場に向けて粉体インピーダンス測定システムの提供開始を発表した。
同システムの特長は、全固体電池材料の評価とドライプロセス※1の検証に不可欠な主要パラメーターを同時に測定することで、材料評価の安全性とコスト効率を向上させる点だ。小型のプレスユニットと複数の計測ユニット、および統合ソフトウェアから構成されており、グローブボックス※2内で測定が完結する。そのため、作業の安全性向上と、また吸湿による測定対象の変質リスクを低減することが可能だ。また、評価コストの削減だけでなく作業時間も短縮されるため、実験の試行回数を増やすことができる。なお、HIOKIは、全固体電池の開発支援により、安全で高性能、持続可能性のあるBEVの普及を促進し、世界的な再生可能エネルギー利用の推進を目指すと述べている。
※1 溶媒を使用せず、粉体材料を直接加工して電極を作製する製造方法。
※2 実験環境を外部から隔離する小型の密閉室。隔壁についたグローブにより内部で安全に手作業することが可能。(プレスリリースより)
(出典:HIOKI Webサイトより)
※2 実験環境を外部から隔離する小型の密閉室。隔壁についたグローブにより内部で安全に手作業することが可能。(プレスリリースより)