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小田急バス、東京都武蔵野市内に複合施設開業 新たな交通結節点へ

2021/9/17(金)

「hocco」イメージ

小田急バス株式会社(以下、小田急バス)は9月15日、東京都武蔵野市内の「桜堤折返場」を開発すると発表した。2021年10月1日より、“暮らしの「町あい所」”をコンセプトとする新たな複合施設「hocco(ホッコ)」を開業する。
同施策は、小田急バス初となる住居・商業・交通の機能を複合した開発として、同社創業の地である武蔵野エリアにて実施する。桜堤地区は、かつて五日市街道を中心に街が形成され、明治期まで玉川上水沿いの桜の名所としても賑わう地域だった。しかし、現在では、大型マンションが立ち並び、幅広い世代が住まう閑静な住宅街へと発展している。

同エリアと武蔵境駅を結ぶ小田急バス路線(境21系統)は、1日約2600人(2019年度実績)の利用がある。そこで、同施設を新たな地域のコミュニティとモビリティの拠点として世代を超えた交流を育む。さらに、かつての往来による賑わいを取り戻すことを狙う。

敷地を囲む様に配置した賃貸住宅棟は、店舗兼住居5戸と住居8戸から構成されている。店舗兼住居では、各戸に設けた土間スペースにおいて、店舗兼住居ではカフェや雑貨販売などの「なりわい」を営むことが可能だ。住居では、芸術や得意な趣味を発信するアトリエのような空間を持つことができる。入居者相互や地域とのコミュニケーションを活性化し、共用スペースでのキッチンカーの出店やイベントなども仕掛ける。これにより、地域の人が身近で立ち寄りたくなる場所としていくという。

また、開業日にあわせて「hocco」敷地内に新たなバス降車場を設置。シェアカーやシェアサイクルの拠点を設けた新たな交通結節点(ターミナル)として利便性を高める。なお、小田急バスは、バスを地域の一部として身近に感じてもらうため、今後も地域の魅力を活かしたまちづくりに取り組むと述べている。

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