ホンダ・楽天、筑波大学構内と公道で自動配送ロボットの走行実証実験開始
2021/7/21(水)
株式会社本田技術研究所(以下、ホンダ)と楽天グループ株式会社(以下、楽天)は7月19日、自動配送ロボットの走行実証実験を開始すると発表した。実証実験は、国立大学法人筑波大学(以下、筑波大学)の構内および一部公道で実施する。
ラストワンマイルにおける「遠隔・非対面・非接触」での配送ニーズの増加や少子高齢化に伴う配達員不足への対応が社会課題として顕在化している。このような社会課題の解決に向け、ホンダが長年研究してきたロボティクス技術と楽天の配送サービスのノウハウを活用し、自動配送ロボットの検証を行う。今回の自動配送ロボットは、ホンダが2018年1月にCESで発表したプラットフォーム型ロボティクスデバイスの社会実装に向けた展開例のひとつだ。ホンダが開発した自動配送機能を備えた車台に、楽天が開発した商品配送用ボックスを搭載した。電力源にはホンダの交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」を採用している。これにより、充電を待つことなく配送サービスの継続が可能だ。
実証実験は、筑波大学構内の宿舎周辺と一部公道を含む全長約500mで7月19日~8月31日に実施する。さらに、楽天モバイルの通信回線を用いて遠隔監視する予定だ。実証実験での技術検証・データ収集・ニーズ把握を踏まえ、自動配送ロボットを活用した商品配送サービスの提供を目指し技術開発を継続していく。
なお、今回の実証実験は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」による支援を受けて実施する。ホンダは、ロボティクス技術の活用による社会課題の解決と、ユーザーの現場のゼロエミッション化や再生可能エネルギーの活用をさらに進めるという。これにより、持続可能な社会の実現に貢献すると述べている。
(出典:ホンダ Webサイトより)