ヒョンデの新型燃料電池車「NEXO」、ユーロNCAPで最高評価の5つ星を獲得 FCEVの安全性を証明
2025/12/23(火)
Hyundai Motor Company(ヒョンデ)は2025年12月19日、同社の次世代水素燃料電池SUVである新型「NEXO(ネッソ)」が、欧州の自動車安全評価機関「ユーロNCAP」において、最高評価となる「5つ星」を獲得したと発表した。
FCEV(燃料電池自動車)として高い環境性能を持つだけでなく、最新の衝突安全基準においてもトップクラスの安全性を持つことが証明された。
FCEV(燃料電池自動車)として高い環境性能を持つだけでなく、最新の衝突安全基準においてもトップクラスの安全性を持つことが証明された。
「NEXO」はヒョンデが展開するFCEV専用モデルであり、排出するのは水のみという究極のエコカーだ。
2018年に初代モデルがユーロNCAPでFCEVとして史上初の5つ星を獲得して以来、技術革新を続け、今回の新型モデルでもその高い安全性能を維持・向上させた。これにより、同社の電動車ラインナップである「IONIQ 5」「IONIQ 6」「IONIQ 9」に続き、最高評価を獲得したことになる。
ユーロNCAPの評価は「成人乗員保護」「子供乗員保護」「歩行者・サイクリスト保護」「安全支援システム」の4カテゴリーで行われる。
新型NEXOは特に「成人乗員保護」で90%、「子供乗員保護」で85%という高スコアを記録した。成人乗員テストでは、前面オフセット衝突時にキャビンが安定性を保ち、乗員の膝や大腿部を保護したほか、側面衝突テストでは満点を獲得。
また、センターエアバッグが機能し、ファーサイド(衝突反対側)の乗員保護にも有効であることが確認された。
子供乗員保護においても、6歳および10歳のダミー人形を用いた前面・側面衝突テストの双方で満点を獲得し、優れた保護性能を示した。さらに、衝突後の二次被害を防ぐための高度なe-Callシステムや、水没時にドアやウィンドウが操作可能である点も高く評価された。
ヒョンデは今回の結果について、水素技術と安全技術の両面における継続的な進歩を裏付けるものであり、世界のFCEVセグメントにおける新たな指標になると述べている。







