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出光興産とスマートスキャンが業務提携 移動式健診サービス共同展開へ

2022/2/10(木)

出光興産株式会社(以下、出光興産)とスマートスキャン株式会社(以下、スマートスキャン)は、資本業務提携に合意した。2月7日付のプレスリリースで明かしている。

両社は、これまで健康に対し、サービスステーションを拠点とした予防医療の普及を図る事業の創出に向け協働し、車両を用いた脳ドックサービスの提供を実証してきた。実証を通じ、地域における移動式健診サービスのニーズやサービスステーションとのシナジーを確認している。今回の業務提携の目的は、このシナジーを発展させることだ。

出光興産は、2021年5月に発表した中期経営計画の見直し(対象年度:2020~2022年度)において、2030年ビジョン「責任ある変革者」を掲げている。エネルギーの安定供給と共に社会課題の解決に貢献することを目指しており、高齢化社会と次世代モビリティ&コミュニティの形成に資する取り組みの一つとして、サービスステーションネットワークの「スマートよろずや」を図る。

具体的には、全国約6300カ所の系列サービスステーションと特約販売店、各種サービス展開に知見を持つ協力会社、地方自治体との協働などを行う。これにより、サービスステーションを「地域固有の課題に対してさまざまなサービスを必要な時、必要な場所に機動的に提供できる」拠点とする。そして、暮らしと移動を支え、地域住民の生活を豊かにする新しい時代のよろずやに進化・変革することを目指す。

スマートスキャンは、病気にならない世界の実現に向け、誰もが気軽に受診できる画像診断の環境づくりをすすめている。クリニックのプロデュース、「スマート脳ドック」サービスの仕組みを提供。さらに、医療施設が保有するMRIの未稼働時間を活用し「スマート脳ドック」を提供するシェアリングエコノミーモデル事業を展開している。目標は、多くの人が健康に暮らせる時間の創出だ。「スマート脳ドック」については、2022年1月末までに6.6万件の検査実績がある。

なお、両社は、スマート脳ドックの仕組みを活用した移動式健診サービスの共同展開、および展開戦略立案を行うという。さらに、今後は、出光興産のサービスステーションネットワークを活用した全国各地でのサービス展開に取り組むと述べている。


▼両社コメント
■出光興産CDO・CIO執行役員 三枝 幸夫氏のコメント
当社は「Human-centered Trans(X)formation」すなわち、「デジタルの力で人の成長を加速させ、お客様・地域・社会に貢献するDX」を志向し、デジタルエコシステムの創造を通してサービスステーションに新たな顧客価値を創出していきます。今回の資本業務提携はその第一歩であり、スタートアップ企業であるスマートスキャンと、新たな価値共創を目指してまいります。

■スマートスキャン代表取締役 濱野 斗百礼氏のコメント
この度は、サービスステーションの「スマートよろずや」化のパートナーに選んで頂き、大変光栄に思っております。少子高齢化が進む社会では、病気を予防し健康に過ごすことが重要です。スマートスキャンが提供する「スマート脳ドック」の仕組みは、誰もが気軽に脳ドックを受診できる環境が特長のサービスです。今後、専門施設と同等の移動式健診サービスの提供を通じ、既存の健診施設から離れた地域でも気軽に受診できる環境を整え、地域の皆様に健康と安全を提供し病気にならず豊かに暮らせる世界を目指して邁進いたします。

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