日本初、営業運転での大型バス無人自動運転の実証実験を横浜市が発表
2020/9/24(木)
横浜市は23日、「I▫TOP横浜」の取組みとして日本で初となる大型バスの運転席無人、遠隔監視・操作による自動運転の実証実験を営業運行で行うことを発表した。
「I▫TOP横浜」とは、横浜市、相鉄バス、群馬大学、日本モビリティが行っている取組み。IoT等による新ビジネス創出を促進している。2019年秋には運転席に運転士を配置した自動運転バスの営業運行、今年7月27日、29日には大型バスの運転席無人、遠隔監視・操作による自動運転の実証実験を行った。今回の実証実験では、「遠隔監視・操作システム」による自動運転バスの実証実験(営業運行)と運転席に運転士を配置した自動運転バスの営業運行の2種類が行われる。いずれもよこはま動物園正門と里山ガーデン正面入口間の約900mのコースを走行。「遠隔監視・操作システム」による実証実験は10月5日と14日の2日間、14時台と15時台にそれぞれ2往復する。一方運転席に運転士を配置した実証実験では、10月6日、7日、12日、13日、14日の5日間、10時台~15時台に1日10往復を予定している。運賃は無料で、定員は25名となっている。
また「遠隔監視・操作システム」による実証実験では、相鉄バス・旭営業所内に「遠隔監視・操作システム」を設置し、そのシステムを使って走行と停止を行う。また、保安者は車両に乗車、異常があれば緊急停止スイッチを操作することになっている。自動運転の社会実装に向けて、より多くの人に自動運転バスを体験してもらうことも目的に含まれている。
横浜市は、今後もさまざまな実証実験を実施し、それを通じた社会受容性の向上、公共交通機関網強化の可能性を検証し、自動運転レベル4(特定条件下における完全自動運転)による営業運転を目指すと述べている。