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東芝ESSら3社、バス等向けの水素燃料電池システム開発に向けた活動着手

2022/10/19(水)

水素燃料電池スタック
(イメージ)

Impact Clean Power Technology 社(以下、Impact社)ら3社は、バスをはじめとするヘビーデューティー向け水素燃料電池システム開発に向けた具体的な活動に着手した。10月11日付のプレスリリースで明かしている。

同開発は、Impact社、伊藤忠プランテック株式会社(以下、伊藤忠プランテック)、東芝エネルギーシステムズ株式会社(以下、東芝ESS)の3社で行う。3社は、2021年に締結した覚書に基づき、東芝ESS 製の耐久性・安定性に優れた固体高分子形水素燃料電池スタックを搭載したバス向け水素燃料電池システム開発の検討を行ってきた。

今回、東芝ESSは、固体高分子形水素燃料電池スタックをImpact社に出荷した。これにより、Impact社は最初のアプリケーションとして、バス向け水素燃料電池システムの動作テスト・検証を開始する。

Impact社は、欧州におけるモビリティ、ヘビーデューティー、定置用エネルギー貯蔵向けバッテリーシステムの開発を行っている。東芝ESS製の高耐久水素燃料電池スタックと、Impact社のシステム設計・製造能力を合わせることで、従来の約2倍の寿命を持つモビリティ向け水素燃料電池システムの早期製品化を目指す。また、将来的にはトラック、鉄道、船舶向けへの適応の可能性も検討していく予定だ。

伊藤忠プランテックは、同技術開発のコーディネーション・物流を担う。同時に、伊藤忠商事のネットワークを活用し、マーケットインの発想で水素燃料電池システム、水素燃料電池発電の新たなアプリケーションを発掘していく。

なお、3社は、欧州、および世界で水素バリューチェーンにおけるビジネスの拡大を目指し、脱炭素化社会の発展に貢献していくと述べている。

水素燃料電池バス
(イメージ)



(出典:伊藤忠プランテック Webサイトより)

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