伊藤忠商事ら、グリーン水素製造推進のEverfuel社に出資
2023/12/14(木)
伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠商事)らは12月13日、グリーン水素バリューチェーン構築を推進するEverfuel A/S(以下、Everfuel社)の株式取得に関する契約締結を発表した。
今回の契約締結は、伊藤忠商事と大阪ガス株式会社の100%子会社であるOsaka Gas UK, Ltd.が、共同で保有予定の特別目的会社(以下、SPC)を通じて行ったものだ。また、今回のSPCは、関係当局からの認可を取得次第、Everfuel社の既存株主であるNel ASA(以下、Nel社)が保有する13.56%の株式を取得する。今回のSPCは、将来Everfuel社が増資を行う際に、優先的に新規株式の引き受けを行うことに合意した。
Everfuel社は、水電解装置を用いたグリーン水素生産設備・輸送機器・水素ステーションの設計・EPC・運用を行っている。さらに、産業分野・モビリティ分野への水素の販売を通じて、地産地消のグリーン水素バリューチェーン構築を推進中だ。既に実績のある自社水素ステーションを通じた水素燃料供給にくわえ、同社水素製造第一号案件として、水素製造・配給プラント(電解装置規模20MW)の商業運転開始を2024年に予定している。同プラントでは、隣接する製油所への水素供給も合意しているという。
なお、伊藤忠商事は、今回の事業を通じて得られる知見やノウハウを活用し、水素の地産地消事業の欧州および他地域への横展開ならびに水素派生商品の製造事業への参画を目指していくという。一方、Daigasグループは、今回の事業への参画を通じて、グリーン水素の利活用による脱炭素社会の実現に貢献していくと述べている。
(出典:伊藤忠商事 Webサイトより)