ジャパンCRC 医療分野に特化した「メディカルキャンピングカー」の開発を発表
2020/11/19(木)
キャンピングカーのレンタル事業「ジャパンキャンピングカーレンタルセンター(Japan C.R.C.)」を運営するキャンピングカー株式会社は、移動型療養病床・検査機器搭載車両「メディカルキャンピングカー」の開発構想を11月18日に発表した。
新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行が懸念される中、厚生労働省や各都道府県は医療体制の強化を呼びかけており、キャンピングカー社が提供している「医療機関向けキャンピングカー」に対しても、病院などから導入の問い合わせが急増している状況だ。
現在、キャンピングカー社では車両に感染防止のビニールパーテーションを設置するなどカスタマイズしているが、病院側の検査体制や配置ロケーションなどの違いからニーズを満たしきれていない状態だという。また、医療向けは一般レンタルよりも長期間のため、耐久性などの点においても配慮が必要だ。
そこでキャンピングカー社は、医療機関に向け、レンタルに特化したオリジナルキャンピングカー「メディカルキャンピングカー」の開発構想を発表した。この構想では、PCR・インフルエンザ検査、医療病床、移動診察、医療・検査機器のデモやペット診療までも可能になる「メティカルモビリティ」の開発を目指している。
キャンピングカーをベース車両に採用することで基本的な電源装備は整っており、人口呼吸器や酸素マスクなどを使用でき、サブバッテリーで照明・空調設備を稼働できる。また車内に広い空間を確保でき、さまざまな用途に応じてカスタマイズできる。さらに自走式キャンピングカーであるため、機動性に優れ、短時間の設置や撤去が可能だ。
「メディカルキャンピングカー」は、より迅速な設置が求められる医療現場、検査機器のデモ専用車として活用したい医療機器メーカーなど、医療関係者のニーズに合わせて活用できるよう、レンタルとオーダー受注販売の両軸で提供する計画だ。このプロジェクトは2021年中の運用開始を目指している。