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JR東日本、自動走行モビリティを活用した回遊性向上の実証実施

2023/2/27(月)

東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)は、ゲキダンイイノ合同会社(以下、ゲキダンイイノ)の協力の下、自動走行モビリティおよび移動体験を通した街の回遊性の向上についての実証実験を実施する。2月22日付のプレスリリースで明かした。同実証の目的は、「高輪ゲートウェイシティ(仮称)」のまちづくりでのモビリティサービスの提供だ。
「高輪ゲートウェイシティ(仮称)」のまちづくりでは、街の南北をつなぐデッキ上を、歩行者と共存可能な多様なモビリティで移動できる未来を目指している。さらに、単なる移動手段を超えて、街の施設や地域と連携しながら、エリアの魅力向上につながるモビリティサービスの創出に取り組んでいる。

また、同実証では、ゲキダンイイノがサービス提供するiino type-S712(イイノ タイプ エス 712)を活用し、自動走行モビリティの歩行者との共存性を検証する。ゲキダンイイノは、関西電力株式会社100%子会社であり、iino type-S712の公道での実証実験を1月27日~29日に実施した。今回の実証は、ウォーターズ竹芝「プラザ(芝生広場)」で、3月11日と3月12日に実施する。


さらに、同実証では、「自動走行モビリティの歩行者との共存性」と「搭乗者の行動変容を促す移動体験の有効性」を検証する。「自動走行モビリティの歩行者との共存性」については、自動走行モビリティで、歩行者空間を安全に走行可能かどうかを検証する。レストランやショップの多いアトレ竹芝タワー棟(以下、商業エリア)と、エンターテインメント施設の多いアトレ竹芝シアター棟(以下、文化エリア)とを結ぶ約300m間の移動で検証する予定だ。

一方、「搭乗者の行動変容を促す移動体験の有効性」では、商業エリアと文化エリア間の移動、およびモビリティスポットでの体験を通して、アトレ竹芝の店舗やおすすめ商品情報、水辺空間の魅力を伝える。これにより、搭乗者のうちどれくらいの方が実際に店舗や水辺を訪れたか、おすすめした商品を購買するなどの行動変容にいたったかを検証する。

なお、JR東日本は、同実証の結果を踏まえて、「高輪ゲートウェイシティ(仮称)」のまちづくりで実装するモビリティサービスや、街に設置するモビリティスポットの計画を深度化していくという。さらに、同社は、多様なモビリティの走行を可能にするモビリティプラットフォームを構築するとともに、都市OS(都市や街の設備が持つデータを収集・分析するデータ連動基盤)との連携を図る。これにより、天候や混雑状況、施設内のイベントや個人の属性・嗜好などに応じて、最適な台数とルートで走行できるサービスの実現を目指すと述べている。


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