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JR東日本ら5社、線路設備モニタリング装置導入しCBM推進へ

2023/6/19(月)

東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)ら鉄道4社と、株式会社日本線路技術(以下、NSG)は6月14日、線路設備モニタリング装置を導入し、効率的なメンテナンス手法であるCBM※1を推進していくと発表した。
※1 線路状態を高頻度で把握して最適な時期に補修を行うメンテナンス手法(Condition Based Maintenance)(プレスリリースより)
今回の取り組みは、小田急電鉄株式会社、東急電鉄株式会社、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)、JR東日本の鉄道4社と、NSGで実施する。今回導入する線路設備モニタリング装置は、営業列車に搭載されており、高頻度に線路状態のデータを取得するものだ。

同装置は、JR東日本管内の50線区や東京メトロの千代田線において運用されている。今後、小田急電鉄や東急電鉄の各路線および、東京メトロにおいても運用エリアを拡大する予定だ。同装置を導入することにより、線路の悪化傾向を精度よく事前に把握して、最適なタイミングでメンテナンスを実施することが可能となる。

また、NGSは、国内で初めて複数の鉄道会社が共通で使用できる保線管理システム「RAMos+」※2を開発した。これにより、各社が使用しているアプリ等を共有して使用することが可能となり、開発費の削減に加えて、メンテナンスの生産性が向上することで、鉄道業界全体におけるメンテナンスの技術の発展が期待できる。

※2 ラモスプラス(Railway track Advanced Monitoring operating system Plus)(プレスリリースより)
さらに、鉄道4社およびNSGは、CBMを推進する場として、線路設備モニタリングコンソーシアムを形成し、鉄道のスマートメンテナンスの確立を目指す。具体的には、「今後新たに線路設備モニタリング装置を導入する鉄道会社へコンソーシアムへの参加呼びかけ」、「アプリ開発における他分野の企業と協力することによる効率的なメンテナンス」、「蓄積された膨大なデータを学習データとして活用するなどAI技術の開発・精度向上」などに取り組むという。

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