JR東日本のMaaSアプリ「Ringo Pass」、一般公開で大規模実証行う
2020/1/17(金)
JR東日本はの都市型 MaaS アプリ「Ringo Pass」を一般公開し、1月16日から実証実験を開始したと発表した。都内のタクシー事業者やドコモ・バイクシェアらと協業し、MaaS推進に取り組む。
JR東日本は、グループ経営ビジョン「変革2027」において、移動のための検索・手配・決済をオールインワンで提供する「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」を構築し、「シームレスな移動」「総移動時間の短縮」「ストレスフリーな移動」の実現を目指している。これまでにも、タクシーやシェアサイクルといったモビリティサービスの手続きをワンストップで行うため、実証実験を重ねてきた。今回発表した取り組みは、これまでモニター企業の従業員などを対象にしてきた範囲を一般向けに拡大し、これまでよりも大規模な実証を行うことを目的としたものだ。さらなる検証・改善を重ねることで、JR東日本はMaaS推進体制をさらに強化していく方針だ。■ Ringo Pass アプリについて
JR東日本と日立製作所が共同で開発を進めているアプリ。鉄道やバスなどに乗車する際に利用するSuicaのID番号と、クレジットカード情報を登録することで、複数の交通手段(シェアサイクル・タクシー)をスムーズに利用することができる。■アプリの配信開始日
i-Phone版:2020年1月16日(Android 版は2020 年春頃の提供予定)■利用できるモビリティサービス
(1)タクシー(都内23 区、武蔵野市、三鷹市)
2020年1月16日以降順次対応:国際自動車、大和自動車交通2020年春対応予定:チェッカーキャブ
2020年春時点の対応台数:約9,000台
・Ringo Pass の地図上で空車タクシーの走行位置を確認することが可能(2020年1月16日時点では国際自動車のみ表示)
また、みんなのタクシーが展開するQRコード決済も利用できる。同日みんなのタクシーが発表したプレスリリースによると、後部座席タブレット画面に表示されるQRコードをRingo Passアプリで読み取ることで、事前に決済予約が完了し、目的地に到着した際にドライバーと運賃支払のやりとりをせずに、速やかに降車することが可能だという(下図参照 S.RIDEは同社が展開する配車アプリ)。
(2)シェアサイクル
2020年春対応予定(全国のドコモ・バイクシェア直営ポート)ポート数 約1,280カ所(うち都内 約800カ所)
台数 約11,100台(うち都内 約8,000台)
・Ringo Pass上でポートの位置と、利用可能な台数が確認できる
・ポートに駐輪されているシェアサイクルのリーダー(読み取り機)に、あらかじめRingo Passへ登録したSuicaをタッチするだけで、予約なしシェアサイクルを利用可能