【JR東日本×パーク24】ロンドンでデジタル自販機のトライアル 道路情報など配信
2020/11/20(金)
東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)とパーク24株式会社(以下、パーク24)は、パーク24のグループ会社でロンドンに拠点のあるNATIONAL CAR PARKS LIMITED (以下、NCP)が管理する駐車場において、デジタル自動販売機によるサービスを開始する。
NCPは、1931年創業の英国を本拠とする駐車場事業者で、582件・221,671台の駐車場を運営している(2020年5月末現在)。ロンドンやバーミンガム、ブリストルなどの都市の中心部で多くの駐車場を展開しているほか、バーミンガム空港・グラスゴー空港といった主要空港の駐車場や、ロンドン地下鉄をはじめとする駅駐車場を数多く運営しており、英国内におけるシェアは30%を占めている。
JR東日本は、2017年12月に英国旅客鉄道運行事業フランチャイズの一つであるウェストミッドランズの運営に参画した。その後、2019年7月より、ウェストミッドランズの沿線駅でデジタル自動販売機を設置し、英国の通勤者や旅行者の自動販売機の利用動向を確認。その実績を生かし、鉄道拠点に限らず駐車場・バスターミナル・空港といった、モビリティ拠点における自動販売機事業の展開を図っている。今回そのデジタル自動販売機をNCPが管理する駐車場に設置し、利用者の利便性と満足度の向上を目指す。
トライアルの特徴は、以下の2つ。
(1)駐車場エリアの特性に応じた自動販売機事業モデルの構築
自動販売機のデジタルディスプレイを活用して、利用者の利便性が向上するような情報を発信。そのほか、JR東日本とNCPが共同でさまざまなプロモーションを実施する。
・道路交通情報提供 リアルタイムで施設周辺の道路混雑・事故情報を常時ディスプレイに表示
・周辺地図表示 メニューをタッチすることで、施設周辺地図を表示
・告知広告機能 NCPのPark Passアプリ会員向け情報や広告等をディスプレイで配信
(2)相乗効果による利用促進
自動販売機を設置するNCPのPark Passアプリ会員が専用アプリ内で保有する独自のQRコードにひもづけて、会員限定のサービスや割引プロモーションなどを実施する。駐車場利用者の利便性や満足度の向上などを図る。
トライアルは11月25日から来年3月末まで実施予定。設置台数は販売動向に応じて拡大する予定だ。自販機では英国内で流通する売れ筋飲料商品、菓子類およびマスクや消毒液などの雑貨類を販売する。