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JR東日本ローカルスタートアップ設立 地域に特化した出資と協業推進へ

2023/6/13(火)

JR東日本スタートアップ株式会社(以下、JR東日本スタートアップ)は6月8日、地域に特化した出資および協業推進を行うJR東日本ローカルスタートアップ合同会社(以下、JR東日本ローカルスタートアップ)を設立した。

JR東日本ローカルスタートアップ合同会社の目的は、地域に根差した事業を推進するローカルスタートアップ企業との共創活動を加速することだ。投資第1号案件として、クラフトサケという自由な酒造りにチャレンジする株式会社haccoba(ハッコウバ 以下、haccoba)に投資を実行する。

また、JR東日本ローカルスタートアップは、地域活性に資する事業で、かつ持続的な成長と東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)グループとの事業シナジーを見込める事業者に出資するという。

なお、JR東日本ローカルスタートアップは、地域に特化して、地域課題の解決とローカルスタートアップ企業の持続的な成長支援をする。これにより、地域のより一層の活性化と豊かな暮らしづくりに貢献していくと述べている。

▼関係者のコメント

■(出資企業)haccoba 代表取締役 佐藤太亮氏のコメント

僕たちhaccobaは、人口がゼロになった地域「福島浜通り」で、ゼロからつくりあげている新ジャンルのお酒「クラフトサケ」の酒蔵を営んでいます。自分たちの事業を通して、自律的な地域文化と自由な酒づくりの文化を取り戻すことを、本気で目指しています。文化的な産業に関わる者の責任として、事業の成長速度よりも大事にしたかったことが「何世代も先まで、長く続ける」ための意思決定です。融資でもなく、スタートアップ投資でもない、ちょうど間のようなファイナンスの仕組み。そして何よりも、自分たちの文化づくりへ共感し、一緒に歩んでいただける心強い仲間として、「JR東日本ローカルスタートアップ」の方々に加わっていただけたこと、本当に感謝しています。伴走してくださっている隈本さんや柴田さんをはじめ、皆さんとともに、ワクワクする未来を力強く、丁寧に、描いていけることを楽しみにしています!

■(アドバイザー)株式会社ABAKAM 代表取締役 松本直人氏のコメント

私は前職にて地方創生ファンドを多数組成し、かならずしも出口をIPOやM&Aに限定せず、持続可能な社会の実現を目指す地域での挑戦者に投資を行ってまいりました。当社の使命は、これまでの鉄道会社としての役割を全身に血液を送る大動脈だと例えると、過疎化によって壊死しそうな部位に、新たな細胞を生み出す幹細胞のような企業に血液を送る毛細血管となることだと考えています。地域に新たな文化を醸成し、クラフトサケを通じて多様なコミュニティを形成するhaccobaさんへの投資は、まさに当社の使命を果たすにふさわしい投資であり、血が通った温かい投資であると言えます。

■JR東日本スタートアップ 代表取締役社長 柴田裕氏のコメント

私たちは、本気の本気で、地域を元気にしたいと思っています。地域に新たな事業を創りたい、地域に雇用を生み出したい、魅力あふれる地域を未来に残したい…。これまでもいくつかチャレンジを行ってきましたが、地域にはたくさんの意欲あふれる挑戦者がいました。なんとかして彼らを後押しできないか…。そうした思いから立ち上げたのが「JR東日本ローカルスタートアップ」という、新しい地域活性化の仕組みです。IPOやM&Aにこだわらず、持続的に地域の挑戦者を後押ししていく仕組み。今回、その第一号として、福島沿岸部でクラフトサケの取り組みを進める「haccoba」をパートナーに迎えることができて、とても嬉しくワクワクしています。さらにこの新しいチャレンジに、元FVCで地方創生を進めていた松本さんにアドバイザーに加わっていただいたことに、震えるほど感激しています。チーム「JR東日本ローカルスタートアップ」は、地域のために、地域に根差した事業の成長支援を行っていきます。私たちは、本気の本気で、地域の挑戦者を応援していきます。

移住者による
地域での新規事業(イメージ、左上)

地元経営者による
第二創業(イメージ、右上)


地域との共創活動から生まれた
カーブアウト(イメージ、左下)

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