ジェイテクト開発のキャパシタ等、水素燃料電池ドローン次世代機に搭載へ
2022/3/8(火)
株式会社ジェイテクト(以下、ジェイテクト)の高耐熱リチウムイオンキャパシタならびに補助電源システムが、株式会社ロボデックス(以下、ロボデックス)にて開発中の水素燃料電池ドローン次世代機に搭載される。ジェイテクトが3月3日付のプレスリリースで明かした。
産業用ドローンは、物流やインフラ点検などでの利用に期待されている。しかし、このためには産業ドローンの長時間飛行の実現が必要であり、水素燃料電池の搭載・実用化が期待されている。ロボデックスは、国内でいち早く水素燃料電池ドローンに関する経産大臣特認、国土交通省航空局の水素燃料電池の飛行許可を取得した。国内外の企業と協力して水素燃料電池ドローンの実用化に取り組んでいる。
ジェイテクトのキャパシタの特徴は、電気の出入り(放電・充電)が早く、出力密度に優れており、繰り返し充放電による性能劣化が少なく、寿命が長いことなどだ。これにより、水素燃料電池が苦手とする大出力供給、電力変動吸収を担い、ドローンの運動性能を飛躍的に高めることを期待されている。ドローン電源失陥時には、不時着用のバックアップ電源として動作する機能も開発している。
また、補助電源システムは、自動車向けに培った電源システムをドローン用48V電源に改造し搭載したものだ。なお、ジェイテクトは、2022年4月にすべての事業ブランドをJTEKTに統一する。