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商用車のEV化を経て目指す、日本独自のエネルギーマネジメントとは?【EVモーターズ・ジャパン佐藤氏インタビュー】

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2023/5/1(月)

EVモーターズ・ジャパン 代表取締役社長/CTO 佐藤裕之(ゆうじ)氏

EVモーターズ・ジャパン 代表取締役社長/CTO 佐藤裕之(ゆうじ)氏

株式会社EVモーターズ・ジャパン(以下、EVM-J)は、4月12日から14日にかけてインテックス大阪で開催した関西物流展に、2種類のEVの物流車(e物流車)を展示した。12月に一般販売を開始する両EVを中心に、物流業界への展開も強化する方針だ。各地で進むEVバスの導入も含め同社が注力する「商用車のEV化」の先に見据えるものとは?代表取締役社長/CTOの佐藤裕之(ゆうじ)氏に話を聞いた。

ここ最近、EVM-Jの動向で目立つのがEVバスの供給だ。今年1月、愛媛県の伊予鉄バスに納車したほか、2月には渋谷区の通称「ハチ公バス」にも納車した。そのほかにも地域交通の要である路線バスやコミュニティバスなどに向けて、同社のEVバスが相次いで導入されている。

他方、物流業界向けの技術やサービスを披露する今回の展示会で、EVM-Jは1t積みの「E1」と2t積みの「E2」という2種類のe物流車を展示した。独自技術のアクティブ・インバータを搭載し、一充電あたりE1で240km、E2で200kmの走行が可能だ
※いずれも50%積載時の走行距離。なお、実際の走行時の走り方や条件(気象、道路、運転、架装等の状況)により航続距離は変化する。

e物流車・E1(1t積)

e物流車・E1(1t積)


また、荷室は低床かつ運転席とウォークスルー構造になっており、効率的に荷物の積み下ろし作業ができる設計である点も特長だ。

(E1 車内の様子)

12月に一般販売を開始するこのe物流車のターゲットや今後の展開、さらに同社が力を入れるEVを活用したエネルギーマネジメントシステムの構築について、EVM-Jで代表を務める佐藤氏に話を聞いた。

ラストワンマイルの物流こそEV化を

――今回展示したE1・E2は、どんなターゲットに向けて開発したのでしょうか?

佐藤氏:狙いとしているのは地域物流での利用です。毎日同じエリア内のルートを周回する、一日あたり100kmから150kmの走行環境を想定しています。

物流車でもバスでも、僕らの開発コンセプトは、「イニシャルコストはエンジン車の1.5倍以内」と「航続距離は200km以上」です。これを実現すると、エンジン車よりもEVの方が商用車として経済的合理性があると考えています。

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