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神姫バス MaaSへの挑戦:バス会社もモビリティカンパニーへ

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2019/11/11(月)

神姫バスが描く移動とまち。移動がまちの人々の生活にとけこんでいる。

MaaSという概念の興隆により、自動車メーカー、鉄道各社がMaaSへ積極的に動き出している。バス会社も同様に、バスの運行のみならず、移動サービスや新たなビジネスモデルを確立することが求められている。神姫バスは神戸・姫路を中心に、路線バスで兵庫県民の足を支える90年以上の歴史を持つ老舗のバス会社だ。スマートフォン乗車券アプリ「PassRu」(以下、パスルー)の開発やファンドの設立、部門横断型で次世代モビリティの在り方を検討する「次世代モビリティプロジェクトチーム」の立ち上げ、モネコンソーシアムへの参画など、地方バス会社の枠を越えた行動力が注目を集めている。神姫バスは、バス会社からモビリティカンパニーへと、まさに変革の時を迎えている。
パスルーは2018年12月に神姫バスが開発したスマートフォン乗車券アプリ。紙で発行していたバスの乗車券を電子化することで、1日乗り放題のデジタルフリーパスや回数券の購入・利用をアプリ上で可能にした。アプリにはクーポン機能も備わっており、地域内で利用できるお得なクーポンが配信される。オープンプラットフォームで他の事業者も利用できる設計となっており、利用する事業者仕様に拡張したりカスタマイズしたりすることができる。

5月には「S5(エスファイブ)※」というファンドを設立した。神姫バスは5億円、株式会社サンブリッジグローバルベンチャーズは1億円出資している。ファンドの運営は、S5パートナーズ有限責任事業組合が行う。国内外のベンチャー企業に事業資金を提供することで、新たな事業に結びつけ、イノベーションを創出することが狙いだ。
※ S5 ファンドの 5 つのSは、(1)Society5.0 の実現を目指し、(2)神姫バス(Shinkibus)及び、(3)サンブリッジグロ ーバルベンチャーズ(Sunbridge Global Ventures)が、(4)スマートモビリティ(Smart Mobility)と(5)スマート コミュニティ(Smart Community)に関連するスタートアップに出資することを表している。

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