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人とくるまのテクノロジー展in横浜:キーワードはCASE、車内メーカーは車内空間価値創造へ

2019/9/2(月)

トヨタ:ドライバーの状態を検出する「覚醒度推定」技術

2019年5月22日~24日の3日間、自動車技術会が主催する自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」がパシフィコ横浜で行われた。28回目となる今回は624社が出展した。自動車メーカーによるCASE関連の最新技術や製品が多数展示される中、自動運転時代に求められる高付加価値な車内空間づくりを見据えた素材メーカーなど、他業種からの参入も活発だ。ここでは各社の取り組みを紹介する。

ドライバーの状態を検出する「覚醒度推定」技術


自動車メーカーからモビリティカンパニーへ、多様な取り組み
トヨタ自動車株式会社

2017 年の東京モーターショーで発表された人工知能技術と自動運転技術を搭載したコンセプトカー「TOYOTA Concept- 愛i」を中央に、その周辺にはトヨタが進めている電動化、コネクテッド、自動運転や安全・安心に向けた取り組み等のCASE 関連技術を部品やパネルで展示していた。今回、初披露されたのは「覚醒度推定」技術だ。これはドライバーの居眠りや、居眠りの手前で意識が朦朧としているような状態も検出するというもの。「レベル3以上の自動運転ではドライバーモニタリングは必要不可欠な技術なので、できるだけ早く実用化したい」(担当者)。
また、EV 向けの次世代電池の1つとして開発が各国で進むソリッドステート(全固体)リチウムイオン電池の試作品の展示など、内容は多岐に渡り、自動車メーカーからモビリティカンパニーへと変化を進める同社の今の姿を表していた。

電動モーターサイクル「PCX エレクトリック」


EV 向けの次世代電池など高い環境性の追求
本田技研工業株式会社

中心に展示されていたのは可搬式バッテリー「HondaMobile Power Pack(以下、モバイルパワーパック)」を2 個搭載したスクーター型の電動モーターサイクル「PCXエレクトリック」。太陽光発電や風力発電など自然由来の電力を貯蔵でき、電動モビリティーから家電、また野外イベントや災害時など、多様なシーンで電気機器の電源として活用できるという。モバイルパワーパックを1個搭載した1 人乗りの電動パーソナルモビリティー「ESMO コンセプト」は、スタイリッシュな見た目のシニアカーで、「デザインは男性の高齢者を意識した」(担当者)という。その他、プラグインハイブリッド車「クラリティPHEV」も展示されていた。

レストアされたレーシングカー「DAIHATSU P-5」


レストアされたP-5 が表す技術者の技と精神
ダイハツ工業株式会社

今回の出展の中でもとりわけ人気を博していたのがダイハツだ。人だかりの中にあったのはレストアされたレーシングカー「DAIHATSU P-5」。P-5 は日本で本格的にモータースポーツが始まった時代に製造された代表的な車で、1968 年の日本グランプリの「I クラス」の優勝車。当時の採用技術のパネル紹介、P-5 設計当時のエンジン設計図の一部が展示されていた。鮮やかなイエローとレッドにペイントされた車体を撮影する人、半世紀以上前の最先端技術が詰まった車体を真剣に見つめる人など、ブースは終日賑わっていた。

今乗っている車に後付けできる「ペダル踏み間違い加速抑制装置」


「ペダル踏み間違い加速抑制装置」など技術で安心安全を
株式会社デンソー

「電動化」「先進安全・自動運転」「コネクティッド」の3分野に関する製品を展示。自動運転分野では、自転車や夜間の歩行者などを認識する普及型製品の「画像センサー」と「ミリ波レーダー」、そしてトヨタ自動車と共同開発した「ペダル踏み間違い加速抑制装置」を紹介した。「ペダル踏み間違い加速抑制装置」は2018 年末に発売された商品で、完成車への後付け装着が可能。超音波センサーで前方および後方の障害物を検知し、ブザーと表示で知らせてくれる。例えば、障害物を検知した状態で誤ってアクセルを強く踏み込んだ場合には、エンジンまたはハイブリッドシステムの加速を抑制する。また後退時に障害物を検知していない状態でも、アクセルを踏んで約5km/h 以上になる場合には、速度が出過ぎないよう加速を抑制する。近年、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故が多発していることを受け、一般来場者からの注目度が高かった。

システム開発や公共交通サービス計画に交通シミュレーターを活用


進むMaaS、シミュレーターで導入検証を
株式会社PTV


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