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トヨタ・モビリティ基金と兵庫県豊岡市 「豊岡演劇祭」を契機に「人とモビリティがつながるまちづくり」へ取り組み 

2019/8/30(金)

一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)は、8月30日、兵庫県豊岡市において、地域住民や観光客の移動の利便性向上、及び、地域活性化に向けた活動を開始すると発表した。
全国の多くの都市で見られるように、豊岡市においても少子高齢化、人口減少等と連動して移動の不便が生じているが、同市は対策として、文化芸術による地方創生を通じて、移動を含む地域課題の解決を目指している。その活動の一環として、2020年度から「豊岡演劇祭」を開始予定であり、本年はその予行として「第0回 豊岡演劇祭(以下、演劇祭)」を9月6日~8日に実施する。

この機会を捉え、TMFはKDDI株式会社、全但バス株式会社、兵庫トヨタ自動車株式会社と共に、「路線バス等の走行位置の見える化」、「超小型モビリティの無料貸し出し」、「地域住民向け回遊サービス」といった新たな移動の仕組みを導入し、11月末日まで実証実験に取り組む。終了後には効果検証を行い、人とモビリティが繋がるより良いまちづくりに向けて、行政、公共交通事業者、地域の皆様、自動車産業関係者とともに活動を継続する計画だ。

取り組みの概要

路線バス等の走行位置の「見える化」

公共交通機関の利便性を向上し、地域住民、観光客による演劇祭会場への移動が容易になるよう、全但バス株式会社が運行する路線バスに、車両管理システム「Cariot(キャリオット。株式会社フレクト提供)」を搭載し、その走行位置をリアルタイムで「見える化」する。演劇祭中は、KDDI株式会社が市内3か所(城崎国際アートセンター、城崎温泉ツーリストインフォメーションSOZORO(そぞろ)、全但バス出石営業所)に設置するデジタルサイネージや携帯サイトにて車両の走行位置情報を表示する。演劇祭終了後は、地域の皆様が日々集う豊岡市民プラザ等にデジタルサイネージを設置し、取り組みを継続する。(実施期間 : 9月6日~11月末日)

超小型モビリティ「コムス」:トヨタ車体株式会社が製造する電気自動車。近距離移動に適し、走行時にCO2や大気汚染物質が発生しない環境にやさしい乗り物。


超小型モビリティの無料貸し出し

交通が不便な観光拠点への移動手段の構築、及び、高齢者を含む様々な方の気軽な外出機会の増加を目指し、近距離移動に適した超小型モビリティ15台を市内3か所(豊岡駅前、城崎温泉駅前、全但バス出石営業所)にて無料で貸し出し、乗車体験できる。安心・安全に利用できるよう、兵庫トヨタ自動車が車両のメンテナンスを実施する。(実施期間 : 9月6日~11月末日)

地域住民向け回遊サービス

地域の住民がより気軽に演劇祭に参加できることを目指し、兵庫トヨタ自動車が、城崎、出石、歴史博物館、城崎マリンワールド、兵庫トヨタ豊岡店の5カ所を運行するサービス(無料)を行う。(実施期間 : 9月6日~8日)

TMFは、今後も、トヨタの技術・安全・環境に関する専門知識を活用しながら、大学や政府、NPOや調査研究機関等と連携し、都市部の交通課題の解消、パーソナルモビリティ活用の拡大、次世代モビリティ開発に資する研究などの取り組みを進めていく。また、各種取り組みを通じて、SDGsの達成にも寄与する計画だ。

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