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「空港から離れたエリアの地方創生へ」京丹後市・Peach・WILLERの共同PJ始動

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2022/8/5(金)

「空港から離れたエリアの地方創生」を掲げ、京丹後市(京都府)とPeach Aviation株式会社(以下、Peach)、WILLER株式会社(以下、WILLER)の3者は、共同プロジェクトの始動を発表した。「東京から最も遠い地域の一つ」ともいわれる京丹後市が抱える、首都圏や海外からの誘客という課題に、どうやって取り組んでいくのだろうか?

■移動時間を「恵み」へ変える

京都府北部に位置する京丹後市は、日本海に面する人口約5万人のまちで、2004年に6町が合併して誕生した。「丹後ちりめん」発祥の地で、伝統的な絹織物の生産地として知られている。観光業にも力を入れていて、入込客数や消費額は京都府内の市町村の中で毎年上位に名を連ねている。

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今回発表した3者の共同プロジェクトは、新型コロナの影響を受けて落ち込んだ観光業の復活と、さらなる増加を目指すことが目的だ。しかし、京丹後市が抱える観光業の課題は、コロナ禍の影響だけではないという。一つは「来訪者の93%が近畿圏居住者」である点。もう一つは、城崎温泉で有名な豊岡市(兵庫県)や天橋立がある宮津市(京都府)などの近隣の自治体と比べ、インバウンドの割合が低い点だ。

こうした課題を前に、インバウンドの本格再開や大阪・関西万博なども見据え、国内外からの来客を拡大することが、プロジェクトで掲げているもう一つの目標だ。国内LCCとして最大規模のネットワークを持つPeachと、全国21路線298便の都市間バスネットワークを持つWILLERが連携し、カテゴリーを超えた連携を行うことで、地域の活性化を目指す。

京丹後市の中山泰市長は、「デジタル化が進んで便利になっても、空港から(京丹後市まで)の時間や距離は変わらない。ならば、その時間や距離が豊かさになる、つまり移動時間も楽しんでもらえるような観光の提案、『時は恵み』といえる観光にチャレンジしていきたい」と語った。

京丹後市の中山泰市長

京丹後市 中山泰市長



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