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MaaSアプリで即時決済、WILLERら京丹後地域で実証 QRコード活用し日本初

2020/2/4(火)

利用イメージ(例)

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WILLERや京都府などが参画している京都丹後鉄道沿線地域MaaS推進協議会(以下、丹鉄MaaS 推進協議会)は、京都丹後鉄道沿線(以下、丹鉄沿線)エリアで鉄道を基軸とした地方郊外型 MaaS を取り組んでおり、QR コードによる決済と認証を取り入れた実証実験を2020年2月10日(月)から約2カ月間実施すると発表した。
今回の事業は、国土交通省による「新モビリティサービス推進事業」に選定されたもの。丹鉄MaaS推進協議会は、域内交通に空白地帯が多いことに加え、移動に関する情報不足、高齢者をはじめとする免許非保有沿線住民の孤立、地域交通事業者のキャッシュレス対応への投資負担や、インバウンドの増加など、さまざまな地域の交通課題の解決を目指しており、今回実証実験を行う。実施期間は2月10日から3月31日までの予定。

実証実験は、MaaSアプリを使用し行い、以下の2点が大きな特徴だ。
(1)事前購入せず、乗降時にQRコードを読取端末にかざすと移動した区間運賃を即時決済可能※1
(2)事前購入した商品を、利用時にQRコードを読取端末にかざすと購入情報を認証し利用可能※2
一つ目の、「区間運賃に対応したQRコードによる即時決済」は日本初のサービスとなる。※3
※1 京都丹後鉄道(普通列車のみ)・全但バス(出石線)・丹後海陸交通 バス車内(伊根線・経ヶ岬線・蒲入線)において即時決済可能
※2 京都丹後鉄道(特急車両・普通列車)の一部区間・全但バス(出石線)の一部区間・丹後海陸交通 伊根線(伊根線・経ヶ岬線・蒲入線)の一部区間、ケーブルカー、天橋立遊覧船、伊根湾めぐり遊覧船)において事前購入可能
※3 丹鉄MaaS推進協議会の発表による

丹鉄MaaS推進協議会は、今回のサービス実施を通し、都市間交通である鉄道、域内交通であるバスを組み合わせたシームレスな移動の実現で、利用者の利便性の向上を目指すとしている。また、「QRシステムから取得したデータの利活用により、データに基づくオンデマンド交通をはじめとする地域ニーズに根差した新交通サービスの企画や地域計画に役立てます」と発表しており、今後のサービス拡張だけでなく、地域の交通計画づくりなどにも関わっていくことを示唆した。

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