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大阪・関西万博のEVバス、関空ランプバスに転用 国内空港で初

2025/11/6(木)

大阪・関西万博のEVバス、関空ランプバスに転用 国内空港で初

いすゞ ERGA EV

南海バスと関西エアポートは、大阪・関西万博の会場アクセス輸送で使用されたEVシャトルバス4台を、11月6日から関西国際空港内のランプバスとして活用がスタートした。空港のランプバ(駐機場内を走行するバス)にEVバスが導入されるのは国内で初めて。万博のレガシーとして、先進的な環境対応車両を空港の脱炭素化に役立てる。

万博期間中、南海バスはJR桜島駅と万博会場を結ぶシャトルバスとしてEVバスを運行し、多くの来場者の足となると同時に、交通渋滞の緩和やカーボンニュートラルの推進に貢献してきた。

今回、その役目を終えたEVバス4台(いすゞ ERGA EV、BYD K8 2.0)が、新たな活躍の場として関西国際空港に移される。空港内では、ターミナルビルから離れた場所に駐機している航空機へ旅客を送迎する「ランプバス」として運行される。空港のランプバスへのEVバス導入は、国内初の試みとなる。

この転用は、南海バスが空港内にEVバス専用の充電設備を新たに整備したことで実現した。さらに、同社の空港営業所には太陽光発電設備が設置されており、発電した再生可能エネルギーの一部がEVバスの充電にも使用される。これにより、車両の運行時だけでなく、エネルギー調達の段階からCO2排出量を抑制し、空港全体の脱炭素化に貢献する。

関西エアポートと南海バスはこれまでにも、燃料電池バスや連節バスといった先進的な車両を空港交通に導入するなど、脱炭素化と輸送効率化に向けた取り組みを共同で進めてきた。

大阪・関西万博を契機に導入されたインフラや環境配慮の理念を、閉幕後も社会のレガシーとして継承していくことが求められている。今回の取り組みは、万博輸送で活躍したEVバスをリユースし、空港という新たな舞台で環境価値を創出し続けるモデルケースとして注目される。

BYD K8 2.0

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