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無人自動配送を自宅徒歩1分の場で受取、KCCSとヤマト実証

2024/9/13(金)

ロッカー搭載ロボが無人で車道を走行して宅配

ロッカー搭載ロボが無人で車道を走行して宅配

京セラコミュニケーションシステム(以下、KCCS)、ヤマト運輸、同社が出資するPackcity Japanの3社は、「オープン型宅配便ロッカー」を搭載した無人自動配送ロボットが車道を走行する宅配サービスの実証実験を北海道石狩市内で始めたと9月11日、発表した。
実証実験では、QRコードや暗証番号を利用して中の荷物の発送・受け取りをする宅配便ロッカー「PUDOステーション」を搭載した「中速・中型自動配送ロボット」が荷物を受け取る人の自宅から徒歩1分圏内の配達ポイントまで届ける。石狩市の緑苑台東地区の一部で実証が行われ、10月下旬まで毎日午前9時から午後9時の間の配送を予定している。

利用者は「お届け予定通知」を受け取り、スマートフォンからロボットによる配送受け取りを選ぶ。その後、ロボットが自宅近くに近づいた通知を受けてロボット上のロッカーを開け、荷物を取り出す仕組み。
ロボット配送と受け取りのイメージ

ロボット配送と受け取りのイメージ


ロボットは常時、遠隔監視されていて、状況に応じて監視員が遠隔操縦する。車道を無人走行するに当たって3社は北海道運輸局から保安基準緩和認定、道警察から道路使用許可を取得した。

KCCSとヤマト運輸は2022年より共同で無人自動配送ロボットを使った配送の実証実験を行っている。今回の実証では、ロッカー「PUDO」を駅や公共施設で運営するPackcity Japanが加わり、初めてPUDOをロボットに搭載した。PUDOロッカー製作とロボット据え付けは豊田自動織機が担当した。

今回の実証は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募し、22年6月にKCCSが採択された「革新的ロボット研究開発基盤構築事業/自動配送ロボットによる配送サービスの実現」の一環として行われる。実証を行う3社は、物流の人手不足解決や非対面の受け取りニーズ増に対して無人自動配送を活用したい考え。

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