銅や亜鉛・鉛・金・銀といった非鉄金属は、電化の推進、クリーンエネルギーの拡大など脱炭素社会の実現に必要不可欠な金属だ。例えば、電気自動車はガソリン車の4倍、洋上風力発電設備は火力発電設備の5倍程度の銅が必要となり、需要の大幅増加が見込まれる。

Hudbay社は、カナダ・マニトバ州Flin Flonエリアの鉱区を保有しているカナダの非鉄鉱業事業会社だ。同エリアは、銅や、その他非鉄金属を含有する鉱床群の存在が知られている。Hudbay社は、このエリアで約100年にわたって29の鉱山を開発、操業してきた。
今回の覚書は、今後両社で締結予定の合弁事業契約の方向性を取り決めたものだ。合弁事業契約では、共同探鉱事業に必要な最低限の探鉱費用を丸紅が負担し、Hudbay社がオペレーターとして探鉱活動を行う。その上で、新たな鉱床が発見された場合には、丸紅がその鉱区の権益の一部を取得する権利を有し、開発を共同で推進することを想定している。

なお、丸紅は、これまで取り組んできたチリや米国での案件やHudbay社との共同探鉱事業を通して、長期的視点での銅事業基盤の継続的な拡大を図る。同時に、非鉄金属資源の安定供給に貢献し、グリーンのトップランナーを目指すと述べている。

(出典：丸紅 Webサイトより)