EV向けサービス拠点事業拡大検証、三菱商事エネルギーとTeslaが協業
2023/7/21(金)
三菱商事エネルギー株式会社(以下、三菱商事エネルギー)は7月19日、Tesla Motors Japan合同会社(以下、Tesla)と協業し、EV向けのモビリティサービス拠点事業の拡大に向けた事業検証を開始すると発表した。
三菱商事エネルギーは、関連会社である株式会社カーフロンティアが有するガソリンスタンド(以下、SS)約500店のネットワークを活用した、EVモビリティサービス拠点の事業検証を2月に開始した。第一弾では熊本県にあるSS跡地を活用したカフェにおいて実施したが、今回の第二弾ではSSにおける事業検証を行う。また、今回の検証は、同社の特約店である株式会社金沢丸善、およびグループ会社の株式会社ワンダフル工房が運営する石川県、富山県のSSで実施する。エリア選定においては、Teslaと協議のうえ、テスラスーパーチャージャー(Tesla社製の急速充電設備)が設置済み、かつ現在Tesla直営店のないエリアを選定した。
さらに、事業検証ではTesla提供の車両ミッドサイズセダン「Model 3」をSS店頭に配備し、一般ユーザーへ試乗機会を提供する。試乗の事前予約では同社が運営するカーメンテナンス予約サービス「timy(タイミー)」を活用する。事業検証を経て、将来的にはEVの展示、試乗、充電、洗車・コーティング等のサービスを提供する拠点としてSSを活用していく予定だ。
なお、同社は、今回の事業検証第二弾で、SSのサービス力、および拠点優位性を生かして、より多くのユーザーとEVの接点を構築していくという。そして、今後SSでの事業検証は複数の地方都市で展開し、将来的には全国に拡大することを検討すると述べている。