ボッシュや三菱商事ら、EV向け電池サービス事業の共同開発に合意
2022/3/9(水)
ロバート・ボッシュGmbH (以下、ボッシュ)、三菱商事株式会社(以下、三菱商事)、および北京汽車傘下のBlue Park Smart Energy Technology Co., Ltd.(以下、BPSE)は、EV向けの電池サービス事業を共同で開発することで合意した。3月4日付のプレスリリースで明かしている。
自動車の電動化に対する要求は日増しに高まっている。そのため、EV維持費用の改善が本格的な普及に向けて求められている。具体的には、EV導入費用の削減、充電中の車両非稼働時間の低減、不確実性のあるバッテリーの制御などだ。ボッシュは、 “EV電池を見える化”し、EV電池の寿命管理を行うバッテリー・イン・ザ・クラウドという技術を開発した。同技術は、電池を継続的に監視・分析し、ビッグデータの利点を最大限に活用し、電池状態を最適化する。これにより、電池のパフォーマンスと寿命を最大化させ、EV維持費用を低減させる。また、電池交換式プラットフォームは、EVの充電時間を短縮し、高稼働率が要求されている商用車分野における解決手段の一つと考えられている。
今回の共同開発では、バッテリー・イン・ザ・クラウドをBPSEの電池交換式プラットフォームに搭載して、三菱商事の電池に関する商業化知見を組み合わせる。これにより、電池の劣化状態、寿命の予測、充電等の状況を“見える化”する管理ソフトウェアを共同で開発し、EVの維持費用を下げる新しいサービスモデルを構築する。
また、EVを保有するモビリティサービスプロバイダーやファイナンスを提供する金融機関向けにモニタリングサービスを提供する。電池のライフタイムを通じた資産管理を提供することにより、電池のリユース等の2次利用を促進し、電池に係る費用の低減を図る。これにより、EV普及の課題解決を目指す。
なお、ボッシュと三菱商事は、EV電池の見える化を実現することにより、EVの中古電池の2次利用を促進させる。そして、保有するEVから、より大きな価値を生み出すことにゆながることを目指す。また、両社は、中国からの実証をベースに、他国においても同様な取り組みを広げてることを検討すると述べている。
(出典:三菱商事 Webサイトより)