国交省、モービルマッピングシステムによる三次元点群データ等の提供開始
2022/8/23(火)
国土交通省は、一般財団法人日本デジタル道路地図協会を提供事業者として、モービルマッピングシステム(以下、MMS)による三次元点群データ等の提供事業を開始する。8月19日付のプレスリリースで明かした。
国土交通省は、道路管理の効率化を図るため、2018年度からMMSによる三次元点群データ等の収集・活用に取り組んでいる。今回の事業の目的は、国土交通省が収集した三次元点群データ等を広く公開し、民間企業等による多様なアプリケーション開発の促進を図ることだ。MMSでは、車両にGNSS(Global Navigation Satellite System、汎地球測位航法衛星システム)、レーザースキャナ、カメラなどの機器を車両に搭載する。これらの機器を活用し、道路を走行しながら3次元の道路の形状・データを高精度で効率的に取得するという方法だ。
GNSSは、衛星を用いた測位システムの総称であり、継続的な位置取得により経路把握が可能だ。レーザーでは、物体に照射したレーザー光の反射波により、点群データを取得できる。カメラは、取得した画像により地物等を判別し、点群データに地物情報を付加することが可能だ。
なお、同省は、2020年度までに処理等が完了した約9000kmのデータを5100円/km(計測延長)で販売する。提供データは今後も順次拡大していく予定だ。
(出典:国土交通省 Webサイトより)