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Nature、家庭のEV充電コンセントをIoT化する「Nature EV Switch」発売

2025/11/4(火)

スマートホームデバイスを手掛けるNatureは、家庭のEV(電気自動車)充電用コンセントをIoT化するスマート充電コントローラー「Nature EV Switch」を10月31日に法人に向けて発売した。専用アプリで充電状況の可視化や遠隔操作、タイマー設定などが可能となり、EV充電の利便性を向上させる。HEMS製品「Nature Remo E」と連携すれば、太陽光発電の余剰電力を使った自動充電や、ブレーカー落ちを防ぐ機能も利用可能。

EVの家庭充電においては、充電状況が分かりにくい、電気料金プランや太陽光発電を効率的に活用できない、他の家電との同時使用によるブレーカー落ちのリスクがある、といった課題が存在していた。Natureは、これまでスマートリモコンなどで培ってきたIoT技術をEV充電領域に応用し、これらの課題を解決する新デバイス「Nature EV Switch」を開発した。

このデバイスを既存のEV充電用200Vコンセントに接続することで、コンセントがスマート化される。利用者は、スマートフォンアプリ「Nature Home」を通じて、リアルタイムの充電状況や充電量、電気料金の目安などをどこからでも確認できる。また、充電の開始・停止といった遠隔操作も可能だ。

さらに、タイマー機能を活用すれば、電気料金が安い夜間帯に自動で充電を開始し、生活スタイルに合わせた効率的な運用ができる。天気予報と連動させ、「晴れの日だけタイマー充電を有効にする」といった設定も可能で、太陽光発電を設置している家庭での自家消費を促進する。

別売りのHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)製品「Nature Remo E」シリーズと組み合わせることで、より高度な制御も実現する。家庭全体の電力使用量を監視し、ブレーカーが落ちるリスクがある場合は自動で充電を停止したり、太陽光発電による売電量(余剰電力)が設定値を超えた場合にのみ充電を開始したりするなど、エネルギー利用を自動で最適化する仕組みだ。

「Nature EV Switch」は、東京都の戸建住宅向け充電設備普及促進事業における「外付け通信機器」に該当するため、都民は要件を満たせば機器代全額の助成を受けられる。Natureは、この新製品の提供を通じてスマートなEV充電体験を拡大するとともに、販売やサービス活用で連携するパートナー企業の募集も開始した。

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