ナビタイム、道路プロファイラーで道路単位の渋滞状況等が可能に
2025/2/5(水)
株式会社ナビタイムジャパンは2月4日、道路交通分析システム「道路プロファイラー」に、3つの新機能追加を発表した。これにより、道路単位の渋滞状況や、出発地・到着地の分析、施設情報を考慮した分析が可能になる。
「道路プロファイラー」は、ナビタイムジャパンが提供するカーナビアプリにおいて、同意を得たユーザーの自動車プローブデータを取得し、そのデータをもとに全国の道路を対象とし、自動車の平均速度、走行経路、所要時間を、Web上で集計・可視化できる分析システムだ。今回の発表では、「区間速度分析(速度モザイク図)」「OD分析(自動車の出発地・到着地分析)」「地物情報アップロード機能」の3機能を追加している。
「区間速度分析(速度モザイク図)」では、特定の交差点間など、道路区間単位での分析が可能だ。さらに、集計結果を道路区間別・時間帯別に色分けした「速度モザイク図」として表示することができるため、道路整備の効果検証や慢性的な渋滞箇所の把握・抽出などに活用できる。
「OD分析」では、特定の道路(リンク)を通過した自動車の出発地・到着地も分析可能となり、市町村単位で出発地・到着地のペア、あるいはそのいずれかを表形式で表示できる。これにより、商圏や移動範囲など、道路の利用特性を狭域・広域で詳細に把握することが可能となった。
「地物情報アップロード機能」では、「道路プロファイラー」の各分析結果(リンク旅行速度・断面交通流・発着地分析)画面において、地点や施設情報を重ねて表示できる。地点や施設情報は、利用者が用意した任意の地点に関する緯度経度を羅列したCSV形式のファイルをアップロードすることで追加可能だ。これにより、特定施設周辺の渋滞状況や自動車による来訪傾向を可視化できるため、自治体や建設コンサルタント業界、店舗開発を中心としたマーケティング業界に活用できるという。